「麺とスープだけ」で「透明スープ」の高価格カップ麺を食べてみた
麺と透明スープだけの高級カップ麺はおいしいの?
今回は、明星食品のカップ麺、「麺とスープだけ え?透明スープの豚骨!?」をレビューします。
金色に輝く豪勢なパッケージに、デカデカと書かれた「え?」の文字。麺とスープだけしか入っていないのに定価税別278円という高価格で、さらに透明スープの豚骨という、ツッコミどころだらけの商品。
「麺とスープだけ」なので、具が入っていないのはさみしいですが、具の分のコストをスープや麺に割けるメリットがあります。今回はスープに、香ばしくて甘みのある高級なラード「カメリアラード」や「国産黒豚」を使用しており、具の分でスープを充実させている模様。当然ですが、単なるウケ狙いのネタ商品でないのは明らかです。
「麺とスープだけ え?透明スープの豚骨!?」の内容物
別添袋は3つで、カップには細いノンフライ麺のみが入っています。「麺とスープだけ」とはいっても間違ってネギくらい入っていないかと思いましたが、キッチリ具は入っていません。
主役オーラを出しまくってくる「カメリアラード」の袋。パッケージで豚が輝いており、ただならぬ存在感。
国産黒豚を使った透明豚骨スープ
薄い醤油色の澄んだ豚骨スープに、別添の「カメリアラード」を加えています。豚骨スープはかなりあっさりしていますが、国産黒豚を使用しているためか、あっさりな中にコクと甘みが強く感じられます。
豚骨スープといえば白濁しているイメージですが、最近は透明な「清湯豚骨」のスープが本場博多を中心に人気がありますが、白濁した豚骨スープの少し粉っぽいおいしさとは異なる、クリアな豚の旨みが楽しめました。
クセのない甘みのカメリアラード
スープ表面に浮くカメリアラード。キラキラしていてとてもきれいですが、見惚れていると麺が伸びてしまうので要注意です。清湯豚骨スープのコクや甘みに、さらに香ばしさと甘みを加えていました。
カップ麺でよく味わう豚脂の豚臭さ全開の風味も良いですが、カメリアラードはそれとは趣の違うクセのない甘みがあり、スープもラードも雑味が少なくてクリアでした。臭い豚骨スープが好きだとちょっと物足りないかもしれません。
実は麺が主役
麺は、湯戻し時間1分で食べられる、極細でストレート形状のノンフライ麺です。表面は粉っぽく、中は芯が残るバリカタ食感。カップ麺ながらラーメン店にも劣らない本格的な食感で、筆者は豚骨ラーメンの麺を作らせたら明星食品の右に出るメーカーはないと思っています。
バリカタ麺ならではの粉っぽい風味が豚骨ラーメンとしての本格感を確かなものにしており、実は麺が主役で、国産黒豚やカメリアラードを使った透明なスープも麺の引き立て役なのではないかと思えてきます。スープがクリアだからこそ、麺の繊細な美味しさがしっかり感じられました。
麺とスープだけでも大満足
国産黒豚やカメリアラードを使ったクリアで上品な豚骨スープはもちろん、スープが上品であるがゆえに麺の美味しさが際立ちます。高価格なのに具が入っていないのでなかなか手に取り難くはありますが、具なしでも麺の美味しさとクリアなスープだけで大満足の一杯でした。