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もらったアジサイを来年も咲かせる花後の管理と植え替え 挿し木もしてみました

sakuraグリーンアドバイザー ガーデニングYouTuber

最近では母の日のメイン商材になっているアジサイ。華やかでボリュームがある花姿は贈り物として喜ばれます。開花期間も長く、管理も難しくなく、翌年以降も咲かせて楽しむことができるお花です。

もらったアジサイを長く楽しむ

水切れしないように気を付けましょう。置き場所は、もらった花を楽しむ間は室内でも構いません。明るい室内に飾ります。ギフト用のあじさいはお店では店内に置かれている場合が多いです。生産者さんの所でもハウス内で育てられています。ですが、アジサイは基本的に外で楽しむ植物なので、外に置く場合は徐々に太陽の光に慣らしていきます。いきなり直射日光に当てると、葉焼けを起こしたり、花も長持ちしません。

花が終わってからの管理

難しくないアジサイの剪定

一般的なアジサイは花が終わったら剪定します。アジサイは来年の花芽の準備が9月頃始まるので、遅くとも8月中旬までには剪定します。アメリカアジサイのアナベルの場合は、春から伸びた新枝に花が咲くので花後の剪定は落葉後でも大丈夫です。最近は色々な品種があり、剪定が不要で頂点以外の側芽からも花が咲くものや、花の色がだんだんと緑に変化し、秋まであじさいを楽しめたり、あじさいも様々です。秋色あじさいを楽しむ場合は花を咲かせたまま、枝の上の方の葉は残して脇芽だけを取り除いておき、逆に脇芽を残した下の方の葉は取り除くという作業をすることで、花をつけたまま来年花が咲く脇芽を育てる、というやり方があります。秋色あじさいは実践したことがありませんので翌年の開花成功率は不確かです。

アジサイの剪定位置

花後の剪定位置は花の下、2節目の脇芽がある所(画像〇の位置)で切ります。脇芽は画像中の拡大部分です、脇芽を確認して切ってください。背が高いアジサイの場合は上から2節目でなく、もう少し下でも構いませんが、茎が木化していない緑の茎部分から切る節を選んでください。強い新しい芽が出ているところが好ましいです。

アジサイの植え替え

植え替えはお花が終わった後にします。落葉樹の植え替えは落葉してからと言われますが、ギフトでいただいたアジサイの鉢は小さいことが多いです。アジサイは葉が大きく葉からの水の蒸散量が多いので、夏は特に水切れしやすくなります。水切れ防止のために、2回り大きな鉢に植え替えておきます。地植えにしたい場合も、とりあえず鉢植えで夏越しし、落葉してから庭に植え付けます。

5号鉢から7号鉢へ植え替えます。土は花用の培養土を使いました。鉢底石を入れ、土を少し入れた後、緩効性の元肥も入れておきます。植え替えるアジサイを鉢から抜き取り、そのまま新しい鉢に入れて周りに土を足して植え替え完了です。

アジサイの肥料

元肥以外に、花後の成長期、花芽分化する9月頃、冬越しして葉が展開し始める頃は肥料を与えます。特に鉢植えは肥料をしっかりあげて、翌年きれいな花を咲かせましょう。花の色が土壌に左右されるアジサイの場合、花色を調整できる肥料を使うことで綺麗な色で咲かせることができます。青花用、赤花用と書かれた肥料が販売されています。あるいは、4月にピンクは苦土石灰、青はミョウバンを使って調整する方法もあります。

植え替え後の置き場

夏は西日が当たらない所に置きましょう。明るい日陰、半日陰に置きます。鉢植えは水切れしやすいので気を付けます。鉢植えのアジサイは、真夏はほぼ毎日水やりしています。春からは日当たりに置きます。日当たりは花の色にも影響しますので明るい場所に置きましょう。

剪定した茎を使って挿し木する

花後剪定した茎を挿し木しました。小さめのポットに挿し木用の土を入れて挿すだけです。水切れしないように、水を入れた容器の中に置き、日陰で管理します。1カ月ほどで発根します。挿し木用の発根促進剤を付けなくても根は出ると思いますが、今回は付けたものとそうでないものと両方で試しています。促進剤を付けても上手くいかない場合もあります。

挿し木をする時に注意しなければならないのは、品種改良された植物で、育成者権を得て登録されている品種は、種苗法で育成者に無断で増殖することが禁止されています。増殖したものを販売する行為は権利侵害になりますので、ご自身で楽しまれるだけにとどめてください。

花後剪定し、鉢に植え替えたものは2年程度で再度、鉢増ししましょう。毎年剪定し、花数も増えていきますので長く楽しめます。

グリーンアドバイザー ガーデニングYouTuber

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