【京都市西京区】えっこんな山中で新鮮な海鮮丼が美味い? 大原野の喫茶でたけのこやたまごサンドも人気!
かつて平安時代一のイケメン貴公子とされる在原業平も隠棲したと言われる大原野は、京都市内や長岡京市の街中からほど遠くないのに、少し足を踏み入れると昔ながらの田園地帯や畑があり、風情ある光景が広がっています。
そんな大原野から大原野神社への参道にあたる山中を電動自転車で2023年9月8日に散策していると、「お茶と珈琲の店」とある山小屋風の看板を発見しました。「か寿が」は、まさに山中のオアシス、暑さもあって早速、ここで涼をとることにしました。
店内に入ると、地元の人たちが定食などを食べながら過ごす姿もあり、賑わっている様子でした。メニューを見て、「えっこんな山中に海鮮丼」と驚きました。しかも、いくらやまぐろ、蟹身に海ブドウ、アカモクといわれる海藻のぎばさなど、なんと十数種類の海鮮丼のラインナップです。
その日ある具材全部載せの「海鮮丼定食」の普通盛りを注文してみることに。ほんとに新鮮で一つ一つこりこりっとうま味が飛び出す海の幸がてんこ盛りの海鮮丼に濃厚な茶碗蒸しやわかめたっぷりの赤だしなどがついてきます。これはほんまに美味い!
切り盛りしているご婦人にお聞きすると、「か寿か」はこの地で40年続いていて、先代から京都の中央卸売市場に厳しい目利きで、ほぼ毎日新鮮な魚介類を買い付けに行っているのだと言います。ですから、その日仕入れが叶わなかった具材の定食は提供がありません。
現在の店主ご夫婦が2代目を継いだころは、「山中で極上の海鮮丼が食べられる」とメディアなども殺到したため、毎日行列ができたほどでした。地元の常連さんが来れなくなったりもしたため、それ以後はあまり露出していないのだそう。今回は「これからはSNS時代ですものね」と特別に許可をいただきました。
地元の食材として有名な「たけのこ」のサンドやたまごサンド、カレーライスやうなぎなどの定番メニューもありますが、すべて地産地消や国産食材にこだわって提供されています。そういえば、海鮮丼にのっていた玉子焼きも寿司屋の玉子焼き風でめちゃうまでした。
これから大原野神社や正法寺、善峯寺始め西山三山などでは、秋の紅葉シーズンも迎え、幻想的な美しい風景が広がる素敵な季節がやってきます。こられた際には、立ち寄ってみてください!
「お茶と珈琲の店・か寿か」京都市西京区大原野南春日町214−2 075-331-6993