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鬼軍曹・永瀬拓矢王座(28)防衛か? 百折不撓・木村一基九段(48)奪取か? 9月1日、王座戦第1局

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 9月1日。宮城県仙台市・ホテルメトロポリタン仙台において第69期王座戦五番勝負第1局、永瀬拓矢王座(28歳)-木村一基九段(48歳)戦がおこなわれます。棋譜は公式ページをご覧ください。

 永瀬王座は昨年、久保利明九段の挑戦をしりぞけて防衛を果たしています。

 今年、挑戦の名乗りをあげたのは木村九段でした。

 二十代の永瀬王座は2期続けて、四十代の挑戦者を迎えることになります。

 両者の過去の対戦成績は3勝3敗(2千日手)です。

 両者ともに粘り腰、不屈の闘志という点にかけては、将棋界の代表格です。もしかしたら千日手や持将棋なども見られるかもしれません。

 永瀬王座の今年度成績は11勝7敗(勝率0.611)です。

 直近の対局では竜王戦挑決三番勝負第2局で藤井聡太二冠に敗れています。

 木村九段の今年度成績は14勝7敗(勝率0.667)です。

 直近の対局では棋王戦3回戦で佐藤天彦九段に勝っています。

 永瀬王座と木村九段は棋王戦でも対戦することになります。

 また今週末、9月4日におこなわれるABEMAトーナメント準決勝では、両者が率いるチームが対決します。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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