暖かい大寒から寒い如月へ
暖かい大寒
暖冬が続いており、1年で一番寒いと言われる大寒も、4月並みの暖かさの日となった所もあります。
しかし、2月(如月)は西高東低の冬型の気圧配置となることが多い見込みです(図1)。
菜種前線の頃のように本州の南岸で前線が停滞したり、春一番の頃のように低気圧が日本海に入って発達したりと、真冬とは思えぬ天気が続いていましたが、ようやく冬の天気になりそうです。
発達中の低気圧による北海道のオホーツク海沿岸の大雪の他、記録的な少雪によってスキー場がオープンできなかった北陸地方の山沿いでも70センチ以上の降雪がある見込みです(図2)。
続く冬型の天気
西高東低の冬型の気圧配置が多くなると、太平洋側では晴れの日が続き、日本海側では曇りや雨、雪の日が続くことになります。
ウェザーマップの東京と新潟の16日先までの天気予報を見ると、この差が顕著に表れています。
新潟の16日先までの天気予報では、降水の有無の信頼度が5段階で一番低いEや、下から2番目に低いDが混じっていますが、ほとんどの日が雨や雪の可能性がある曇りであることを示す黒雲マークで、かなりの頻度で傘マークや雪ダルママークもついています(図3)。
雨や雪が降る可能性が少ない曇りを示す白雲マークは、2月7日しかありません。
これに対し、東京の16日先までの天気予報では、降水の有無の信頼度が5段階で一番低いEや、下から2番目に低いDが混じっていますが、ほとんどの日でお日さまマークです(図4)。
雨や雪の可能性がある曇りであることを示す黒雲マークや傘マーク、雪ダルママークがあるのは、2月8~9日だけです。
寒い如月
札幌の1月は、最高気温、最低気温ともに平年より高い日が多く、寒気が南下したときに平年を少し下回っていましたが、月末に来て気温が急上昇しています。
1月30日は、最低気温が平年の最高気温より高くなっています。
しかし、2月の予報では、最高気温、最低気温ともに平年より低い日が多くなっており、寒い如月(2月)が始まります(図5)。
東京は、札幌と少し違い、2月の最高気温も、ほとんどの日で平年を上回っており、寒気が南下したときに平年を少し下回ります。
ただ、1月は雲が多くて放射冷却により冷え込んだ朝が少なかったのですが、2月は晴れる日が多く、放射冷却によって冷え込んだ朝が多くなりそうです(図6)。
福岡の1月は、最高気温、最低気温ともに平年を大きく上回って暖かい日が続きましたが、2月も平年を上回る予報です。
ただ、平年を上回るといっても、1月よりは上回る気温が小さくなります(図7)。
最高気温や最低気温の平年値は、2月に入ると上昇し始めます。
平年より気温が低い日があったとしても、季節は春に向かって進んでいます。
図1の出典:気象庁ホームページ。
図2、図3、図4の出典:ウェザーマップ提供。
図5、図6、図7の出典:気象庁資料とウェザーマップ資料をもとに著者作成。