以前に山科駅前の山科商店会の中でオープンした「定食とお酒 食堂そら」をご紹介させていただきました。

その時に食べたナシゴレンがすごくおいしくて、その後もランチに利用させていただいています。

食堂そらの2番人気の油淋鶏定食も、揚げ物の満足感とさっぱりした味わいが両立していてとてもおいしいです。店主さんは祇園の高級揚げ物店でお勤めの経歴もあり、「揚げ物はちょっと得意なんです」と控えめに言われていましたが、家庭ではまねできない工夫をされていて、おいしさにも納得です。

日替わり定食のサバフライをいただいた時には、中からエキスが飛び出てくるほどジューシーで、添え付けのポテトサラダにはふんだんに削りチーズがかけられていて、あいかわらずのただものではない感をあじわいました。

店長さんといろいろお話ししてた中で、気になったのが「まろやかな甘口チキンカレー」です。フォン（出汁）のベースが清湯スープで、ミシュランシェフから学んだ作り方をベースにアレンジを加えたオリジナルレシピで、お店で一番手間暇がかかっているメニューとのことで、食べる前から「それ絶対うまいやつ」と思える逸品です。

実際に注文してみました。チキンのミンチカレーでとろとろの半熟卵がトッピングされています。ちなみに行くたびにサラダのドレッシングが味が違うのでうかがったところ、何種類か用意されていて、覚えているお客様には前回とは違うドレッシングにされているということです。

一口食べてみたところ、野菜の甘みがたっぶりで幼児でも食べられるくらいの甘口カレーです。しかし、味のベースに清湯があるためか微かに中華ぽくスパイスもマイルドなため、想像以上に上品で、インド風でも欧州風でも和風でもない、これまでに食べたことがない味わいでびっくりしました。

「ナシゴレンが一番人気なのですが、カレーを食べた方はカレーをリピートされることが多い」と店主さんがおっしゃったのにも納得のおいしさとオリジナリティです。

実はこの日の日替わり定食はエビマヨで、隣で食べておられている方が「おいしい！おいしい！」と連呼されていたので、思わずおかずだけテイクアウトしました。

家で晩御飯のおかずにしたのですが、冷めていてもエビが柔らかく、マヨネーズソースがとてもいい味です。一緒にエリンギのフライもあったのですが、エビとは違った弾力のある歯ごたえで、「この組み合わせとか天才か？」と思いつつおいしくいただきました。

お話ししていて有名なお店のシェフとお知り合いでびっくりしたり、プロの料理の技術などを教えていただいたりするのですが、店主さんが謙虚で気さくな方でありながら、接客と料理への情熱が並々ならぬことを感じて、本当に居心地の良いお店です。

ナシゴレンや日替わり定食もおいしいのですが、チキンカレーもぜひ一度食べてみてくださいね。

【店舗情報】

定食とお酒 食堂そら

営業時間：ランチタイム　11:30～15:00・ディナータイム17:00～21:00

定休日：月曜日

（臨時休業や貸切あり・詳しくはInstagramで通知あり）

住所：〒607-8080 京都府京都市山科区竹鼻竹ノ街道町52-1 コーポ豊和

電話：075-600ｰ9680

Instagram：＠shokudosora