雁木が並ぶ地域に住むライターのかどまるです。今回ご紹介するのは12/10に仲町の料亭「百年料亭 宇喜世」さんで開催される、『だるま縁起まつり』についてです。
実はこのイベント自体は今回で3回目の開催なのだそうですが、今年は例年と違い、女性限定の「うな椀女子グランプリ」なるものが同時開催されるのだとか。

料亭というとその地域の文化的な御食事など想像するものですが、何故宇喜世さんで鰻のタイムレースが？しかも特別価格で鰻を味わえる、当日限定の鰻の御食事もあるのだそう。
宇喜世さんといえば高級なイメージがありますが「特別価格」に惹かれますね。
他にも例年、このイベントで生花やリンゴなどを求めに沢山の来店があるってご存知でした？

いろいろと気になってきたので支配人さんにお話を伺って来ましたよ！

第３回「だるま縁起まつり」

開催日　2023年12月10日（日）
会場　百年料亭 宇喜世
内容　うな椀女子グランプリ（要事前エントリー） / 特別ミニ鰻御膳提供 （要予約、当日分はお問合せ下さい）/ 宇喜世「縁起市」/ 館内の見学

スケジュール　11:00～縁起市開始（2階大広間）、うな椀女子受付開始 / 11:30～特別ミニ鰻御膳提供開始（1階）/ 12:00～うな椀女子グランプリ開催（2階大広間）/ 14:00終了
＊うな椀女子グランプリ（参加費￥1,000）は事前にエントリーが必要です。公式ホームページをご覧ください。
＊特別ミニ鰻御膳は当日分限りがありますので事前予約がお勧めです。
＊当日は通常の「宇喜世ランチ」はお休みです。

縁起市出店者　日比谷花壇（生花等）/ 糸や（長野県産りんご等）/ 京美容室（焼き芋）/ アオキメグミ（消しゴム判子）/ ちはるかつえ（水引作品）/ 創作工房「隠れ家」（和風飾り）/ 宇喜世（お土産など）ほか
＊縁起市のみのお客様も入場してお買い物することができます。商品売り切れ次第終了となりますのでご了承ください。
駐車場　えちごトキめき鉄道の線路沿いに50台可能
＊周辺は一方通行です。門の目の前は多賀茶焙煎所様の駐車場ですのでお気をつけください。
お問合せ 百年料亭公式ホームページ、Instagramでも詳細をご確認いただけます。お電話025-524-2217（10:00～18:00）でも承ります。

国登録有形文化財、なのに可愛い縁起物が隠れているというギャップ！芸妓さんもかつてここで縁起担ぎをしていました

えちごトキめき鉄道の高田駅から約5分、仲町の老舗料亭「百年料亭 宇喜世」さんに来ました。家族のお祝い事やお昼のランチなどで利用されたことがある方も多いのでは。
かどまるも秋の初めに松茸御膳をいただきました。秋限定でしたが、炊き立ての松茸の釜飯や土瓶蒸しなど、お庭を見ながらいただく贅沢なひと時でした。

早速お邪魔してみましょう。

この重厚感は建物好きにはたまりませんね！
更に上を見ると…

なんと瓦に達磨がいますね！
実は昔から達磨は宇喜世さんのシンボルマークなのだそう。我々が普段見ているような達磨の形と少し違って、お尻の部分がコロンと丸いです。金沢の姫達磨みたいで可愛いなあ。

加藤支配人（以下：支配人）
「宇喜世は昔から達磨がシンボルマークなんです。他にも館内には達磨やひょうたん等の縁起物が隠れていて、観光客に館内案内がとても人気です。お若い方なんか特に喜ばれますね！」

個室等の建築当初から館内の至るところに隠れているそうです。これは縁起がいいですね！

支配人
「はい、料亭というと敷居が高いというイメージがありますが、ここには沢山の遊び心が隠れています。縁起がいい物ですし、良い年越しになるようここで縁起を担いで欲しいと思い3年前にこのイベントを始めました」

支配人
「この橋は儀明川にある『歓喜橋』と同じ名前の『歓喜橋』です。昔、この辺りには芸妓さんたちが大勢いましたが、年の初めの宴席に入る前にわざわざ遠回りして儀明川のほうとここを渡って縁起担ぎをしていました。来店の際は是非やってみてください！」

そう、宇喜世さんがある仲町には数年前まで芸妓さんたちがおり、宴席に華を添えていました。かどまるもお世話になったことがありますが、ここ数年ですっかり寂しくなってしまいました。姐さんたち元気かな。

かつてここにあった文化や、今も味わうことができる文化。
その両方をまだ味わったことがない方々に知って楽しんでもらいたい。
「だるま縁起まつり」とは、そういう願いがこもった行事なのだそうです。

ご存知でした？今年、ふるさと納税返礼品で全国区で大健闘したのが宇喜世の鰻の蒲焼きでした！

かどまる
「当日は限定の鰻の御食事の提供と、『うな椀女子グランプリ』が開催されると伺いました。どういったものなのか教えてください！」

支配人
「はい、昔から弊社の名物として鰻の蒲焼きがあり、普段のランチタイムでも鰻重を提供したり、丑の日には例年沢山の蒲焼のご注文があるのですが今年から上越市のふるさと納税でも取り扱うことになりました。
　ふるさと納税では全国の鰻の産地や専門店が集まっていますが、弊社の特徴は鰻の身のふわりとした柔らかさです。これに歴代料理長が受け継いできたあっさりめのタレをかけると脂さっぱり、身はふわふわでお年寄りでも食べやすい。
　弊社は専門店ではないのですが、これにふるさと納税の取り扱いサイトの専門家の方が注目し『専門家が選ぶ鰻12選』として選ばれ全国区になったんです」

へえ～！それは凄い。
利用したことがある方はご存知かと思いますが、全国の特産品やグルメがひしめきあうふるさと納税。その中で宇喜世さんが上越市のために奮闘していたのですね。

支配人
「全国から沢山の反響をいただき感謝の気持ちを何かでお裾分けしたいと考えていましたが、鰻ってそもそも『高い』イメージがありますよね。じゃあ、もっと気軽に食べられる機会を作ろう、と思い今年の縁起まつりは鰻にしよう！となったわけです」

なるほど、そういう流れがあったのですね。

支配人
「当日は通常のランチはお休みし、その日限定の内容と価格の『特選ミニ鰻御膳（¥3,000）』をご用意しています。そして2階の大広間では女性限定で鰻丼早食いタイムレースを開催し参加費1,000円でお得に食べられる上に景品も用意しています。中には両方予約をなさって参加する方もいますよ！」

それは面白そう！
参加は18歳以上の方で事前に申し込みが必要だそうです。参加については公式ホームページをご覧ください。

最後に支配人さんからこの記事をご覧の皆様へひと言、お願いします。

支配人
「御食事の他、例年大好評の生花や長野県産の林檎、焼き芋に可愛らしい和風のクラフトなどの販売もいたします。特に長野の林檎の農家さんのリンゴジュースは早い段階で売り切れてしまうのでお早めにお越しください。お買い物や見学のみでも自由に館内にお入りいただけますので、この機会に是非縁起を担いだり楽しんでいただければと思います！」

加藤支配人、お忙しいところご対応いただきありがとうございました！
敷居が高いと言われる料亭と鰻。この両方をカジュアルに楽しめるチャンスですね。

文化財の建物見学も楽しい宇喜世さん。当日見頃を迎えるであろう風景も見逃さないで！

宇喜世さんといえばそれぞれの個室の誂えが異なり、様々な表情を見せることでも有名ですが、ちょうどだるま縁起まつりの時期はお庭などの紅葉も素晴らしい時期に重なります。

こちらは取材した11月終盤の様子。これでも十分綺麗ですが、実はもっと赤く染まります。
しかもこの紅葉は正面の個室「月の間」を誰かが利用している間は見ることができないという、大変貴重なもの。来店の際は是非、スタッフさんに声をかけて見ることができるかどうか聞いてみてくださいね！

隣の『春の間』縁側から。これもまた素晴らしい眺め。

玄関先の風景ですら絵になる、さすが料亭です。

線路沿いにある、宇喜世さんの駐車場の紅葉。ちょうど見頃でした！

山茶花も沢山咲いていて、通りの人々の目を楽しませています。こんなにたくさん咲いているのは初めて見るかもしれません！

今も昔も遊び心を忘れない宇喜世さん。「だるま縁起まつり」で縁起担ぎ＆鰻＆お買い物、どうぞ楽しんでください！

いかがでしたでしょうか？今回は仲町の料亭「百年料亭 宇喜世」さんで12/10に行われる「だるま縁起まつり」についてお伝えしました！
全国の名産品が集う中、上越の料亭が鰻の蒲焼で大健闘していたのは大変驚きました…。
ひょっとしたら県外の方のほうが「宇喜世＝鰻」のイメージが強いのかもしれませんね！

今年は感謝の気持ちのお裾分けも意味も込められた「だるま縁起まつり」。
鰻が好きな女性の方は是非、この機会にうな椀女子グランプリへもご参加ください！
美味しい鰻に素敵な建物、縁起物。
きっと来年はいい年になることでしょう！
皆様もご家族、お友達同士で是非ご来場ください。