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【NHL】”優勝候補大本命!” タンパベイライトニングは一年越しの悔しさを晴らすことができるか!?

加藤じろうフリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家
MVP最有力候補のニキタ・クチェロフ(Courtesy:@TSN_Sports)

 昨年10月3日(現地時間)に開幕した今季のNHLは、31チームが82試合のレギュラーシーズンを戦い終えました。

 東西両カンファレンスの上位8チームが、王者だけが手にすることができるスタンレーカップを目指して、明日からプレーオフに臨みます。

 カンファレンス クォーターファイナル(=1stラウンド)は、レギュラーシーズンの順位に基づいて下記の組み合わせとなりました。

 「ベストオブセブン(7回戦制4勝先勝方式)」による4つのラウンドを戦って、今季のチャンピオンを決します。

▼優勝候補の大本命は「タンパベイ!」

 明日から始まるプレーオフを前に、「優勝候補の大本命」と目されているのが、タンパベイ ライトニング

 それもそのはずで、今季のレギュラーシーズンのタンパベイは、、、

★勝利数「62」(全82試合/2位は50勝)

★ホームゲームの勝利数「32」(2位は29勝)

★総得点「325」(1試合平均3.96/2位は3.52点)

★得失点差「プラス103」(2位はプラス62)

★パワープレー(相手チームの反則退場による数的優位な状態)の得点率「28.2%」(2位は26.8%)

★ペナルティキリング(自チームの反則退場による数的不利な状態)の防御率「85.00%」(2位は85.01%)

という数字が示すとおり、強さが際立っていました。

▼個人タイトルも独占!

 個人タイトルに目を移しても、ニキタ・クチェロフ(FW・25歳)が、アートロストロフィー(最多ポイント賞)を獲得。

 ディフェンス面では、最後の砦を担い続けたアンドレイ・バシリエフスキ(GK・24歳)が「39勝」を記録し、今季の最多勝に輝きました。

 さらには、モーリスリチャード トロフィー(最多得点賞)に輝いた実績のあるキャプテンのスティーブン・スタムコス(FW・29歳)や、NHL屈指のディフェンスマンに数えられる ビクトル・ヘドマン(28歳)を筆頭に、リーグを代表する選手がズラリ。

 それだけに、NHLのオフィシャルサイトのコラムニストらの予想も、「タンパベイ」を優勝候補に推す意見が多く見られます。

▼タンパ市長も応援

 タンパ(フロリダ州)のボブ・バックホーン市長も、自ら先頭に立ち、15季前に初優勝した時の主力FWビンセント・ルカバリエらを招き、プレーオフの出陣式を催して力強いエールを送りました。

▼2試合連続完封負けのリベンジを目ろむ

 しかし、このような盛り上がりは、期待感だけではなく、昨季の悔しさが続いているのは間違いありません。

 タンパベイは昨季のレギュラーシーズンでも、イースタンでトップのポイント(勝点)をマークして、「優勝候補」と目されていました。

 しかし、イースタン カンファレンスのファイナル(3rdラウンド)で、先に王手を掛けながら、第6戦、第7戦と2連続完封負けを喫し、ワシントン キャピタルズに敗れて終戦・・・。

 「昨季のプレーオフ(で敗れたこと)は、みんなが覚えている」

 キャプテンのスタムコスが、こんな言葉を口にしていたように、リベンジを目ろむ想いが強いのは明らか。

 果たして「優勝候補大本命」と目されるタンパベイは、一年越しの悔しさを晴らすことができるのでしょうか?

フリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家

アイスホッケーをメインに、野球、バスケットボールなど、国内外のスポーツ20競技以上の実況を、20年以上にわたって務めるフリーランスアナウンサー。なかでもアイスホッケーやパラアイスホッケー(アイススレッジホッケー)では、公式大会のオフィシャルアナウンサーも担当。また、NHL全チームのホームゲームに足を運んで、取材をした経歴を誇る。ライターとしても、1998年から日本リーグ、アジアリーグの公式プログラムに寄稿するなど、アイスホッケーの魅力を伝え続ける。人呼んで、氷上の格闘技の「語りべ」 

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