「自分の意見をズバズバ言える人」の性格を現役プロ心理カウンセラーが考察します。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
今日は、「自分の意見をズバズバ言える人」」というテーマでお話したいと思います。
キャラ診断(エニアグラムに似ているものです)では、人間というものを、9つのタイプで分けて考察しています。それは、人に対しレッテル貼りをするという意味ではなく、その人をより深く理解するための方策です。
世の中には、自分の意見をズバズバ言える人と言えない人がいます。大人タイプは、比較的自分の意見をズバズバ言えます。いっぽう子どもタイプは、比較的、自分の意見をズバズバ言うことが出来ません。
ここで言う大人タイプ、子どもタイプとは、世間で言うところの「あの人、大人だよね」とか、「あの人、子どもっぽいよね」という意味ではなく、保護者を求める人が子どもタイプ、保護者を求めない人が大人タイプ、とご理解くだされば概ね合っています。
大人タイプは、誰からも保護されなくても、自分で自分にオッケーを出すことが出来ます。いっぽう、子どもタイプは、誰かから保護されなくては、自分で自分にオッケーを出すことが出来ません。それが両者の大きな違いです。そして、その違いは、生まれつきのものであり、そのことに関しては理由はありません。そういった意味から言えば、大人タイプは、生まれながらに自信を持っていると言って、過言ではないでしょう。
さらに、大人タイプには、おじいさんタイプとおばあさんタイプとお父さんタイプとお母さんタイプの4種類の人間がいるわけですが、圧倒的に人数が多いのは、お母さんタイプです。
おじいさんタイプとお父さんタイプは、世の中に少ししかいません。おばあさんタイプは、多くも少なくもないのですが、おばあさんタイプは、調和タイプであり、自分の意見というものを強く持っている人ではないので、自分の意見をズバズバ言うことは少ないのです。
よって、自分の意見をズバズバ言う人は、ほとんどお母さんタイプと言っていいでしょう。お母さんタイプは、生まれながらにして、自分のことを大物で正しくて良い人だという確信を持っています。だから、自分の意見をズバズバ言うことが出来るのです。
お母さんタイプは、人混みや雑踏の中でも平気で日傘を差すことが出来ます。自分の傘が、傘を差している自分の存在が、邪魔になっているなんてことは、ほとんど考えません。何故なら自分は、大物で正しくて良い人だからです。自分の言動が間違っているとは思わない…、それがお母さんタイプの特徴です。
本屋さんに行くと、自己啓発書がたくさん並んでいますが、ああいう書籍を出す人のほとんどはお母さんタイプです。自分は大物であり正しくて良い人であるという確信を持っている、教えたがりであるお母さんタイプだからこそ、人々を導く自己啓発書が書けるのです。
お母さんタイプ以外の人が書いた自己啓発書を見ることは稀です。滅多に見ることはありません。何故なら、お母さんタイプ以外の人は、自分の意見をズバズバ言おうとしないからです。
お母さんタイプは、自分の意見をズバズバ言い、時に人から反感を買うこともありますが、それをものともしません。そういう強さがお母さんタイプにはあるのです。
子どもタイプである私(竹内成彦)からすれば、お母さんタイプの強さ・逞しさが羨ましい限りですが、私はお母さんタイプの生き方を真似しようとは思いません。何故なら、お母さんタイプには、お母さんタイプの良さがあるように、子どもタイプには、子どもタイプの良さがあるからです。
「置かれた場所で咲きなさい」という本がベストセラーになりましたが、この記事をお読みの皆さんには、「持って生まれた、ご自分の生まれつき性格を活かして生きなさい」という言葉をプレゼントしたいと思います。
要するに、自分の意見をズバズバ言える人は、それはそれで美しいですが、周囲に配慮して自分の意見を言わない言えない人は、それはそれで美しいということです。
想像して頂ければ宜しいかと思うのですが、世の中じゅうの皆さんが、自分の意見をズバズバ言う人になったら、どうでしょう? そんな社会はギスギスして混乱すると思いませんか?
もっとも、限度はありますよね。このあたりのバランス感覚は大切です。この記事をご覧の皆さんには、どうぞ、自他を害さない程度で、意見を言ったり言わなかったりする人になって欲しいなあ…と思います。
あなたは、どうですか?
自分の意見をズバズバ言える人ですか?
それとも意見を、言えない、もしくは言わない人ですが?
自分が、子どもタイプか大人タイプか知りたい、キャラ診断についてもっと深く知りたい、とおっしゃる方は、どうぞお近くのキャラ診断アドバイザーまでお問い合わせください。
というわけで、今日は、「自分の意見をズバズバ言える人」というテーマで、お話させていただきました。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。