トラウトと大谷だけでなく、エンジェルスの野手が揃って「自己ベストのシーズン」を再現すれば…
今オフ、ロサンゼルス・エンジェルスは、3人の野手を手に入れた。ミネソタ・ツインズからジオ・アーシェラ、ミルウォーキー・ブルワーズからはハンター・レンフローを獲得し、FAのブランドン・ドゥルーリーとは2年1700万ドルの契約を交わした。
この3人を含め、エンジェルスの野手たちが、揃って自己ベストのシーズンを再現すれば、かなり強力な打線が形成される。
それぞれの選手が自己ベストのOPSを記録したシーズンは、以下のとおりだ。
基本的には、400打席以上のシーズンを対象とした。マックス・スタッシは、400打席以上のシーズンがないので、200打席以上の3シーズンのベストだ。
また、捕手はスタッシとローガン・オホッピーの併用が予想されるものの、オホッピーは昨年のシーズン終盤にメジャーデビューしたばかりなので、ここには含めていない。ちなみに、2022年は、AAの104試合で26本のホームランを打ち、打率.283、出塁率.416、OPS.961を記録した。
遊撃はさらに流動的ながら、ルイス・レンヒーフォとデビッド・フレッチャーが記録したシーズンOPSのベストは、アーシェラのベストよりも低い。
打順はさておき、9人中8人のホームランは20本を超え、そのうちの3分の2、6人は25本以上だ。マイク・トラウトとレンフローは、他のシーズンにもっと多くのホームランを打っている。トラウトのシーズン最多は、2019年の45本塁打。2015年と2022年も、40本塁打以上だ。レンフローは、2019年の33本塁打が最も多い。
OPS.800以上も8人。こちらも、6人が出塁率.340以上&OPS.830以上だ。このなかで最年長のアンソニー・レンドーンでも、年齢は33歳(6月30日)なので、ベスト・シーズンを再現するか、それに近いシーズンを過ごす可能性は、皆無ではない。
もっとも、これらの数値は、あくまでも理想だろう。過去2シーズンの平均は、以下のようになる。
出場が少ない選手もいて、平均25本塁打以上は2人にとどまる。OPS.800以上は5人いるが、出塁率.340以上は3人だ。今年がこのとおりの場合、得点は前年から微増にとどまるかもしれない。OPS.800以上は2022年より2人多いが、25本塁打以上と出塁率.340以上の人数は同じだ。2022年の623得点は、ア・リーグで3番目に少なかった。
なお、エンジェルスの先発投手陣については、こちらで書いた。