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【京都市伏見区】衝撃の味わい!京料理とナチュラルワインのペアリングで食事が深まる【京料理清和荘】

MIZUHO.WORKトラベル・グルメライター/インバウンド・越境EC(京都市)

1957年創業の京都・伏見の料亭「京料理 清和荘」は、旬の京野菜や魚介類、地産食材を活かしたお料理とおもてなしで、地元のグルメ通に愛され続けています。京料理 清和荘では、「季節のお料理とワインを楽しむ会」を定期的に開催しており、京料理とワインのマリアージュを楽しめます。

昨日開催されたペアリングは、「秋の京料理とナチュラルワイン」。ナチュラルワインとは、限りなく自然に造ったワインを指し、化学肥料や薬品などを使用していません。ぶどう本来のおいしさやテロワール(風土)の特徴が感じられる個性的なワインです。

献立は、前菜・向付・煮物椀・杉板焼・焚合・お食事・水物の7品で、それぞれに合うナチュラルワインが用意されました。

前菜は旬の海鮮を中心とした6品。スペイン・ガリシア地方のカヴァ(オーレリア カヴァ とのブリュット ナチュレ レセルヴァNV)とのペアリングです。淡路島産の鯖寿司炙りは、シャリにゴマや木の芽を合わせ、青魚特有の臭みを消し、すっきりした味わい。

渡蟹はこの時期だからこそ味わえる蟹でかなり淡泊ですが、糖度が高い南水梨と合わせると、味わいが引き立ちました。

向付は、今回のお料理でもっとも衝撃なペアリング。白皮鯛の昆布締め 柑橘ジュレは塩味と昆布の旨味が効いた逸品。ゆず・すだち・レモンの3種をジュレにすることで、酸味を和らいでいます。

うまみが効いた鯛と合わせるのは、大西洋の風を浴びたスペインの白ワイン(サカベイラ2020)。塩味を感じる白ワインで、白皮鯛との相性が抜群。このペアリングは会場内でも大盛り上がりでした。

煮物は、甘鯛松笠焼きの白味噌仕立て。ワインはフランス・アルザス地方の白ワイン(ゲヴェルツトラミネール アムゼル 2019)で、とにかく華やか。フルーティーでトロピカルなデザートワインですが、まさかの白味噌仕立てとのペアリング。アタックの強い個性的なワインですが、白味噌の甘みと旨みがまったく負けない。

本来であれば、麹の香りがワインとぶつかってしまうそうですが、沸騰させることによってマスキングし、お互いが寄り添うように仕上げています。味わいの濃い料理とワインですが、見事な合わせ技で衝撃でした。

杉板焼は、杉の香りがさわやかな熟成豚肩ロース炭火焼。無花果の果肉・ジャムと田楽味噌を合わせた爽やかなソースを合わせています。こちらはジョージアのオレンジワイン(キシ 2017)とのペアリング。

オレンジワインは、白ブドウを赤ワインの製法でつくります。ワインは酸味が強く濃厚ですが、熟成豚の脂の相性がよく、ペアリングすることでまろやかな味わいに変化しました。

焚合は和牛ロースと野菜。ささがき牛蒡の土の香りと赤ワインがよく合います。スペイン・カタルーニャ地方の赤ワイン(エル メンテンデー 2018)はタンニンが少なく、スーッとした口当たり。ロゼワインをつくるためのブドウを使用しているため、ライトな味わいで、牛ロースのやさしい甘みにぴったりでした。

お食事は鰻ごはん。しっかり焼の鰻で、皮がパリパリ。炭で焼くことによってパンチを効かせています。こちらはジョージアのオレンジワインと共に。

最後はシャインマスカットと輝太郎の柿パフェと黒糖わらび餅。全体的に甘さを抑えたパフェで、こちらも驚き。これまでパンチが効いたペアリングが続いていたので、このすっきり感はかなり嬉しかったです。最後はスーッとフィニッシュ。

京料理とナチュラルワインの楽しさを堪能して、ペアリングに奥深さに触れたお食事会でした。ワインソムリエの佐藤さんと竹中社長が前日まで考え抜いた究極のペアリングは、この日限り。次回の開催はインスタグラムで告知されるので、ぜひフォローのうえ、チェックしてみてください。今回紹介したワインは、ディオニー株式会社でお取り扱いしています。

京料理 清和荘では、ワインとのマリアージュを楽しむ「ワイン会席」が通常の献立にあります。ワインソムリエが京料理に合うワインをセレクトしてくれます。これほどまでに衝撃的なおいしさのマリアージュは、はじめてでした。食事とお酒の愉しみをより深く感じた1日でした。

京料理 清和荘は昭和初期の数寄屋造りで、全室個室。うつくしい池泉回遊式庭園を眺めながら、抜群の景色でお食事を食べられるのも大きな魅力です。

京料理 清和荘
電話:075-641-6238
住所:京都市伏見区深草越後屋敷町8
営業時間:12:00~15:30(L.O.13:30)/18:00~22:00(L.O.19:00)
定休日:月曜日(祝日の場合は営業、翌火曜休み)と不定休・夏休み・年末年始・冬(春)休み
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/seiwasou_official/

トラベル・グルメライター/インバウンド・越境EC(京都市)

神社仏閣とお酒をこよなく愛する自由人。仕事は、インバウンドに関する事業に従事。個人活動としてトラベル・グルメ系の連載や寄稿も多数。京都に憧れ、4年前に移住してきた関東人です。地元出身とは異なる視点で地域を発信していきます。

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