50代・60代 これからは自分が楽しい時間を持とう 人生の主役は自分自身 自分の為に楽しむひとり旅
気が付いた時にはおばさんと言われる年齢になっていました。
思えば仕事に子育てに主婦業に、毎日慌ただしい生活を送ってきました。しかし、月日が経つと状況も変わっていくもので、子どもの成長と共に少しずつ時間にゆとりを感じるようになってきました。
自分の時間が持てるようになったと気付いた時には、少し戸惑いもありましたが、今まで頑張った自分にご褒美が貰えたようにも感じます。
自分の時間は、自分の為に楽しむひとり旅
振り返ると、大変だったと思い出すことも多くあり、子育てに関しても十分出来たのかと考えると、心に思い浮かぶ事は色々あります。しかし、おばさんになるまで自分なりに頑張りました。
だから、これからの時間は自分の為に使おうか。
自分の為の時間を使って1人で旅を始めました。私の一人旅は登山や街道歩き等の歩く旅です。
一人旅に出かけようとした時には、色々と気になることもありました。おばさん1人だと寂しそうに見えていないだろうかとか、気を使われて心配されはしないだろうかとか。食事をしようとお店に入っても、何だか落ち着かなくて、ゆっくり食事をした気分も持てませんでした。
しかし、周りの他人は自分が思う程、自分の事を気にかけては無いのです。他人に迷惑をかけない基本的なマナーさえ理解していれば何の問題もありません。自分が周りの目を気にする気持ちが行動になってしまい親切な人が心配してくれるのかもしれませんが、自分は自分で良いと自分に言い聞かせました。お店でゆっくり食事が出来ない事には、青空ランチを楽しみました。お店のような限られた空間ではなく、広い青空の下で食べる食事に温かいお茶は何よりも美味しく、ホッとする自分の心を感じました。
そして一人旅の良い所は1人であることです。誰かといると、相手を振り回してしまうので自分の気持ちに素直に行動できません。しかし、ひとり旅は誰に気を使う事もなく、言葉や行動を他人に合わせる必要もなく、予定通りの旅が出来なくても誰に謝る必要もありません。ひとり旅を楽しめるようになると、こんなに楽なんだとしみじみと感じたものです。
自分の時間は楽しんだ方が良い
登山や街道歩きを楽しむようになると、運動習慣がついてくるので健康的ではありますが、この年齢になって楽しめる自分の時間はいつまで続くか解らないと思い始めました。周りの同年代では生活習慣病になっている人も少なくなく、大きな病気にかかる人もちらほらと出てき始めます。そして自分自身の変化では目は老眼で見えづらくなり、髪には白髪が多くなり、確実に老いに向かっている事を実感さられました。
いつまで、自分の時間を楽しめるだろうか。
年齢を重ねても、健康であれば自分の体力に合わせていろいろな事を楽しむ事もできますが、その時間がいつまで続くのかはわかりません。そして自分には、後何年あるのか。
健康で長生きしたいと誰もが思う事であり、私も生きている間は自分で自分のしたい事が出来る時間を長く持ちたいと思っています。
医療が発展した社会では人間の寿命は長くなり、人生80年を通り越して100年ともいわれる世の中になりました。元気に過ごされている高齢者も多くいることも事実です。判断能力があり、運動機能も低下無く歩いたり、美味しくご飯が食べられるのであれば、長生きすることも良いと思いますが、老いに向かい合う時間も長くなったのではないかとも感じます。長くなった寿命の期間は、健康で自分がしたいことが出来る時間でありたいですが、可能性で考えると絶対的な約束はありません。だからこそ、
この年齢になって得られた自分の時間は十分に楽しんだ方が良いのではないか。
他人に気を使って、自分だけ楽しむことの後ろめたさを感じなくても良いじゃないか。
自分の心が満足すれば、心の中に余裕が生まれて周囲との人間関係も変わってくるのではないか。
今、したいことをして、今を楽しむ
これまで仕事に子育てに主婦業、頑張ってきてようやく卒業しました。これから先、したいことが出来る時間がどれくらいあるかはわからないけれど、おばさんでは20年程ではないか。50歳なら70歳、55歳なら75歳。20年なんてあっという間だと思います。今から20年前を、つい先日の事の様に感じる自分にとっては、これからの20年はさらに短く感じるはず。
そして、もし病気に罹ったり、事故やケガなどに合えば自分が楽しめる時間が短くなるので遠慮をしている余裕はありません。自分が楽しめる時間はもれなく楽しんだ方が良い。
あっという間であったと言い訳し、したいことをしないでいるのも自分。
あっという間であると思い、したいことを実行するのも自分。
どちらにするのかは自分次第。
私がしたいことは、私の心が嬉しいと感じる事
登山や街道歩きをしていて楽しいと感じる事。
景色を楽しみ、風の音や鳥の声を心地よく感じ、自然の匂いを感じ、温かい陽射しを感じる。そして、体を動かして食べるご飯はとても美味しい。
視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚
私の心が嬉しいと感じることは、五感が嬉しいと感じる事だと思った。
人間の楽しみは人それぞれであり、こうでなければならないという事は全くない。だから、自分が楽しければそれでよい。自分の心が嬉しいと感じればそれでよい。いつまで(何歳まで)自分のしたい事が出来るかは誰にもわからない。だから、出来るときにしたい事をしておく方が良い。