四国を代表する人気店！大人な愛媛パン旅をナビゲート！

旅するパンマニア　片山智香子です。北は北海道、南は沖縄まで日本全国美味しいパンを求めて旅をしています。いままで食べたパンの累計は軽く1万個以上。そんなパン愛好家の私が「これは！」と感動した日本各地のパンを紹介していきますね。

今回紹介するエリアは愛媛県・松山。JR松山駅から徒歩８分くらいのところにあるビブレアーティザンブレッド。

以前は「ブーランジェリープース・ド・シェフ」という店名だったので、そちらで覚えている方もいらっしゃるのでは？数年前に店舗の場所（といっても、少し裏手になっただけですが）と店名を変更し、外観もグレーと白を基調にしてよりシックでスタイリッシュな雰囲気になりました。

ちなみに、be-blé ARTISAN BREADのbe-bléとは、英語の「be」とフランス語で小麦を意味する「blé」から来ていて、小麦の未来をイメージしてつけたのだそうですよ。

朝は7時からオープンしていて、全粒粉などは店内で挽けるようにと石臼の製粉機も導入。業者から仕入れている小麦粉も、国産小麦を99％以上使用していて、そのうちの99％が国産減農薬なんですって！小麦以外の食材も出来るだけ地元の食材を使用するというのだから驚きです。

ボロニアソーセージのカンパーニュサンド、いちご日和さんのいちごデニッシュ、栗と大納言を実食

自家製酵母のカンパーニュに、厚めにカットされたボロニアソーセージ、ゴーダチーズ、リーフレタス、それに爽やかなオニオンソースという組み合わせ。

ボロニアソーセージって初めて食べたのだけれど、いやー、これがめちゃくちゃ美味しい！厳選した豚肉に数種類のスパイスを効かせた粗挽きタイプのソーセージということで、一口食べた時から香辛料が鼻にぬけるんです。カンパーニュは焼きが濃くて香ばしさも感じ、クラム（内側）は高加水なのかペタっと瑞々しいのです。これ入店直後から気になっていたので、迷わず購入したのだけれど正解！次回訪問時もリピ決定です。

愛媛へパン旅ったのが4月、その上、季節限定デニッシュらしいので、いま現在は販売していなかもしれないのだけれど…、私が訪問した時に飛ぶように売れていた人気商品。

商品名にもなっている通り、愛媛県東温市のいちご農家｢いちご日和｣さんの苺を使っています。手のひらサイズのスクエアなデニッシュ生地はバリっとしているのだけれど、内層はしっとりしていて、その上に自家製カスタードクリーム。角切りにされたいちごの甘味と酸味が、なめらかだけれどプリンのような主張あるカスタードクリームとのまざりあうことで、悶絶するくらい美味しいデニッシュ。見た目も華やかなので、見ているだけでも癒されます。

パッとみた感じは普通のハード系のパンに見えるのだけれど、こちらのパン、米粉をα化（湯種）したものを練りこんだ、米ゲルの生地を使っているらしく、むぎゅりと引きちぎるくらい弾力あります。それに大納言がたっぷり入っているのだけれど、味全体を引き締めているのは気持ち程度に入っている柚子。それに渋皮栗の優しくも素朴な甘味がたまりません。

店内にイートインスペースはないので、朝食がわりにホテルに戻って頂くか、晴れている日ならば、松山城に登城して絶景をみながらパンを頬張るのも良いかと思いますよ。