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すぐにスッキリする収納ワザは、逆にモノが溜まるキッカケかも!?

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

自分らしい暮らしの作り方、藤原友子です。

忙しい人が多い現代、とりあえず手っ取り早く検索をして「収納ワザ」を手に入れたいと思う人が多いと感じます。

私も収納ワザや収納道具を探す時はすぐ検索をしるし、人に検索する方法を伝えることもあります。

我が家では長男(中3)が、検索するのが上手で収納アイデアをみつけることもあります。

時間と手間がかからず、手っ取り早く答えが見つかるのは本当にありがたいのですが、根本的な解決になるとは言い切れないと感じています。

収納ワザとは、モノをたくさんキレイに収める方法ではない

「収納ワザ」と聞くと、モノをたくさんキレイに収めることができる方法をイメージしてしまいますが、

私が思う「収納ワザ」とは、モノを使いやすく出し入れしやすくするための方法です。

出し入れがしやすくするためには収納の方法も大切ですが、肝心なのは中にしまうモノが本当に必要なモノなのか、と言うことです。

いくらたくさんのモノをキレイに収めることができたとしても、その中身が長い間使っていないモノだったりしたら意味がないということです。

とりあえず「収納ワザ」を求めてしまった例

もちろん収納ワザは大事です。

収納法を変えただけで、探すことがなくなったり、時短になることもあります。

だけど、収納がなんでも問題を解決してくれるわけではありません。

例えば、これまでこのような方と出会いました。

紙袋が家にたくさんあり、困った末に紙袋収納BOXを買ったけど、その収納ボックスもすぐいっぱいになって、結局押し入れやクローゼットなど家の隙間のあちこちに紙袋をしまいこむようになった。

化粧品の試供品が溜まり、収納ケースを検索し購入してみた。たくさんの試供品が収納できたけど、よく見たら何年も前の試供品がたくさん入っていた。

クローゼットが、パンパンになりクローゼットの横に大きなハンガーラックを買ったけど、あれから2年、毎日ハンガーラックに掛けている服しか着ていない。

これらは、どれもモノが増えて困り、収納を用意したけど解決しなかった例です。

すぐにスッキリすることを求めると、逆に片づかなくなる

気が付いたら増えている紙袋ですが、とりあえず紙袋が家に入ってきたら収納BOXに詰めていったのですが、どのようなサイズの紙袋が何枚くらい必要なのか、その家にちょうどいい量(適正量)をまず知る必要があります。

化粧品の試供品は、実際に売られている商品と比べて簡易包装されている事が多く、劣化が早く進みやすいです。

試供品にもらった時に日付を書いたり、普段使いの化粧品のそばに置いてすぐに使えるようにし、収納を考えるのではなく消費を意識すれば、溜まって収納ケースをわざわざ用意するほどにはならないでしょう。

クローゼットがパンパンになってしまっても、まず着ていない服がないか、手放してよい服がないかクローゼットをチェックすることを定期的にしていればハンガーバーも買う必要がなかったかもしれません。

我が家はどのくらいの量が必要か(適正量)を知り、消費を意識し、不要なモノがないかチェックすることを適当にし、すぐにスッキリすることを求めると、逆にモノが溜まるきっかけが出来上がり、片づけなくなることもあるのです。

収納ワザや収納道具はあくまで必要なモノ、大切なモノに対して必要

モノが溜まったり、片づかないという厄介な問題は、ソファに寝ころびながらでもスマートフォンで簡単に調べることができる「収納ワザ」で解決するように思えますが、

便利だと思ったその収納ワザがモノが溜まるキッカケになっていることはないでしょうか。

あくまでも、収納ワザは今、使っていたり、必要なモノ、大切なモノに対して力を発揮します。

まずは、収納ワザよりも中にしまうモノ、つまり必要なモノを選ぶことが大切なのです。

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選ぶ暮らしラボ 藤原友子(ふじわらゆうこ)

1975年生まれ 大分県在住 結婚後片づけを始める。2012年整理収納アドバイザー1級。CTB生放送102回9年間出演。セミナー回数100回、受講生2000人以上で片づけの概念が変わると高い評価を受けている。長男との片づけバトルでモノを「選ぶ」ことの重要性に気づき、モノや暮らしを「自分軸で選べる人」を増やすために活動中。

二男二女の母で「いつもキレイではないが、すぐに片づく家」で暮らしている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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