格安マグロが極上に変身 もうワサビ醤油に戻れない簡単レシピ5選
こんにちは、料理研究家のお天気ママです。
今回は、格安のマグロが極上に変身するアレンジレシピを5つ、人気ランキング形式でご紹介します。
どれも家庭の調味料でつくれる簡単なレシピです。ぜひお気に入りを見つけて、チャレンジしてみてくださいね。
■マグロの種類と特徴
まずは、スーパーの売り場で多く見かけるマグロの種類とその特徴です。
本マグロは、マグロの王様と言われていて、鮮やかな深紅色で、旨味が濃いのが特徴です。
お寿司屋さんで、高値で提供されているマグロは、この本マグロが多いですね。
スーパーでの販売価格は、赤身で1000円/100g前後と高く、脂ののった中トロや大トロはさらに値段が上がります。
メバチマグロは、鮮やかな赤色で、あっさりした味が特徴です。
本マグロに比べると味は落ちますが、旨味や脂身もあるので、回転ずしなどで多く提供されています。
スーパーでの販売価格は、赤身で450円/100g前後、トロの部分になるとさらに3割くらい高くなります。
キハダマグロは、ピンクがかった赤色で、さっぱりとクセがないのが特徴です。
脂身が少なく身がしまっているので、刺身のほかソテーで食べられることも多いです。
スーパーでの販売価格は、350円/100gと手頃です。
マグロは種類や状態によって、値段が大きく変わるので、用途に応じて選んで購入する必要があります。
■格安のマグロはアレンジがおすすめ
高級な本マグロなどは、ワサビ醤油で食べるのが1番ですが、格安のマグロは旨味が少なかったり、状態が悪かったりするので、ワサビ醤油では、物足りなさを感じることがありますよね。
うちの子供の場合、本マグロは喜んでお刺身で食べるのに、キハダマグロなどは、「酸っぱい、美味しくない」などと言って、好んでは食べてくれません。
そこで我が家では、海苔やごま油でアレンジをするのが定番になっています。
うちの子に限らず、子供の味覚は、酸味や臭みに敏感なので、旨味をプラスすると臭みが気になりにくく、美味しく食べてもらうことができます。
また大人の場合も、旨味やアクセントを加えたアレンジにすると、格安のマグロが極上に変身して、美味しく食べることができますよ。
■実食採点で人気アレンジのランキングが決定
マグロはどんなアレンジが好まれるのかを探るため、5人に実食して採点をしてもらいランキングを決定しました。
今回は値段の安いキハダマグロを使い、お醤油で食べた時と比べて上か下か、次も食べたいかなどを考慮して1~5点をつけてもらい、合計点を算出しました。
5人の合計点が高いほうから順に、人気レシピとしてランキングでご紹介します。
採点に協力してくれたのは下記の方です。
10代女子=辛い物が苦手でチーズ好き(筆者の娘)
10代男子=本マグロ以外は苦手(筆者の息子)
40代男性=辛い料理が好きなお酒好き(筆者の夫)
40代女性=漁師の父を持つお酒好き
50代男性=あっさり系が好きなお酒好き
■5位-ピリ辛韓国風ユッケ
コチジャンのピリ辛で濃厚な味わい。
ユッケは、本来は生の牛肉を使った料理ですが、マグロでもおいしく、お酒のおつまみになります。
白飯にも合うので、ガッツリ食べたい男子にもおすすめ。
10代男子:「卵黄でマイルドになるのでご飯がすすんでおいしい」
10代女子:「ごま油がきいていておいしい」
(総得点:11点)
【レシピ】
①-マグロ(120g)は4cmの長さで細切りにする。
②-①とコチジャン・醤油(各大さじ2/3)、ごま油(大さじ1/2)を和える。
③-皿に盛り、卵黄(1個分)、白ごま(適量)をのせる。
【ポイント】
マグロの弾力を楽しみたいときは、筋を残すように、
柔らかくしたいとき筋を断ち切る方向で、切ってください。
■4位-イタリアンカルパッチョ
オリーブオイルや粉チーズでアレンジをしたイタリア風。
サラダとの相性が良いので、さっぱり食べたい方におすすめ。
とくにチーズ好きの10代女子の評価が高くいちばんのお気に入りでした。
10代女子:「マグロと粉チーズと合うので美味しい」
40代男性:「サラダと一緒に食べると美味しくていい」
(総得点:14点)
【レシピ】
①-オリーブオイル(大さじ1)、みりん(大さじ1/2)、酢(大さじ1/4)、塩(小さじ1/4)、にんにくチューブ(1cm)、こしょう(適量)を混ぜる。
②-マグロ(120g)を薄く切ってお皿に盛り、①をかけ、粉チーズ・ピンクペッパー(各適量)をのせる。
【ポイント】
トッピングは、ケッパーやピクルスでもあいます。お好みで醤油を仕上げにかけても美味しいです。
■3位-和風ごま味噌カルパッチョ
ごまと味噌・醤油の甘じょっぱい味付け。鯛茶漬けのマグロバージョンのような味です。
日本人になじみのある調味料なので、各年代で評価が高かったです。
お茶漬けにして食べたいとの意見もありました。
50代男性:「大葉とあって美味しかった」
10代女子:「全体的に味がマッチして美味しい」
(総得点:16点)
【レシピ】
①-すりごま・味噌(各大さじ1)、みりん・ごま油・水(各大さじ1/2)、砂糖・醤油(各小さじ1)を混ぜる。
②-マグロ(120g)を薄く切ってお皿に盛り、①をかけ、大葉(適量)をそえる。
【ポイント】
今回は信州味噌で調整をしました。マグロの味を損なわないよう個性の強い赤味噌などは控えて、信州味噌や白味噌などと合わせるのがおすすめです。
■2位-海苔の中華風カルパッチョ
海苔の旨味をプラスして、オイスターソースとごま油がポイント。
我が家の定番料理なので、実子の子供たちから高い評価を受けました。
白飯にも合うので、中華風の鉄火丼にしてもおすすめ。
10代女子:「海苔とあって美味しい」
10代男子:「いつもの味で美味しい、海苔の味がいい」
(総得点:17点)
【レシピ】
①-オイスターソース(大さじ1)、ごま油・水(各大さじ2/3)、酢(大さじ1/3)を混ぜる。
②-マグロ(120g)を薄く切ってお皿に盛り、①をかけ、おにぎり海苔(1枚)をちぎってのせる。
■1位-香味だれカルパッチョ
長ねぎ・生姜・にんにくの辛味で、パンチのあるカルパッチョ。
中華料理店の前菜のような馴染みのある味で、醤油ベースなので食べやすいです。
大人のお酒飲みからの評価が高く、男性では2人とも満点でした。
40代男性:「ふつうにお店で出てきそう」
40代女性:「おいしい、ねぎと一緒に食べるとさらに美味しい」
(総得点:19点)
【レシピ】
①-長ねぎ(3cm分)、生姜・にんにく(各1/2かけ分)をみじん切りにして、
醤油・みりん(各大さじ1)、酢・ごま油(各大さじ1/2)と混ぜる。
②-マグロ(120g)を薄く切ってお皿に盛り、①をのせ、白ごま(適量)をかける。
■美味しく食べるポイントはソースは直前
カルパッチョでは、マグロは薄いほうがソースとの絡みがよく、断面が大きいほうがお皿に盛った時に赤色の面積が広く豪華に見えるので、そぎ切りで5mm前後の厚さがおすすめ。
包丁を持っていない手をマグロに添えて、包丁を斜めに入れて、薄く切ります。
白い筋が残ると噛み切れないので、上から見て筋を断つ角度で包丁を入れ、手前にすうっと刃渡りいっぱいを使って、引いて切ってくださいね。
もう1つのポイントは、直前にソースやたれと合わせること。
マグロは塩分や酢に触れると引き締まって硬くなり、しばらく置くと、漬けやマリネのような食感になってしまいます。
また味がぼやけて、マグロの旨味も、ソースの味も感じにくくなります。
ソースをかける時は、食べる直前にかけるようにしてくださいね。
来客の時は、ソースは小さなカップに入れてマグロの横にそえて、食べるタイミングで自分でかけてもらうようにすると良いですよ。
■まとめ
今回は、マグロのアレンジレシピを5つ、ランキング形式でご紹介しました。
1番人気だった『香味だれカルパッチョ』は、大人からの支持が高く、とくにお酒飲みの男性では満点で、ワサビ醤油よりもだいぶ美味しく食べてもらえたようです。
2位の『海苔の中華風カルパッチョ』や3位の『和風ごま味噌カルパッチョ』も評価が高かったです。
格安マグロや旨味の少ないマグロでも、アレンジをすると極上に変身して、美味しく食べられますよ。
格安のマグロほど、アレンジした時に満足感が高まるので、もうワサビ醤油に戻れなくなる方も出てくるかもしれません。
今回紹介した5つのレシピは、家庭にある調味料でできるソースをかけるだけ、和えるだけの簡単レシピです。
それぞれ、ご飯やパン・お酒にも合うので、ぜひマグロのアレンジ料理を楽しんでくださいね。
※本みりんはアルコールを含んでいるので、お子さんやお酒が苦手な方の場合には、
加熱して煮切ってアルコールを飛ばしてください。
※実食採点結果
左から10代女子,10代男子,40代男性,40代女性,50代男性
香味だれカルパッチョ=1,4,5,4,5
海苔の中華風カルパッチョ=4,5,2,4,2
和風ごま味噌カルパッチョ=4,3,3,3,3
イタリアンカルパッチョ=4,2,4,2,2
ピリ辛韓国風ユッケ=4,3,2,1,1
執筆/レシピ:お天気ママ(石田よしみ)
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気象予報士/国際中医薬膳師/健康気象アドバイザー/食生活指導士
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