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【北海道帯広市】11/2まで開催の菊まつり。初来場でも楽しめる鑑賞ポイントをご紹介!

Islanderれんとライター(帯広市・釧路市)

帯広三大祭として親しまれる「おびひろ菊まつり」。第53回を迎えて10月29日からとかちプラザで開催中です。

実はこの祭りに行くようになったのは最近で、それまでは「菊って地味だし、お年寄りが楽しむものだよね・・・」と思ってました。関係者の皆様すみません。でもそう思っている若い人は多いのでは?そこで菊に詳しくない皆さんにも楽しめるポイントをお教え致します。

会場入口に入るとズラリと並ぶ菊たち。まずは大きく分けて菊の花びらが2種類あることにご注目下さい。まずはこの写真の手前のように細長い花弁が花火のように美しく広がる「管物」。

そして幅広い花弁がまん丸くアフロヘアーのように盛り上がっている「厚物」。

「厚物」は花弁の一つひとつが乱れていなく、こんもりと高さがあるものが高評価となります。

「管物」は針のような花弁がまっすぐ均一に伸びているものが美しいとされます。

104輪もの菊が5段の輪に並べられているこちらの作品。たった一つの鉢で栽培されます。104輪の菊が菊まつりにあわせて同時に美しく見頃を迎えなければならず、栽培の途中で出品者は花弁を一つひとつピンセットで整えたり、成長を抑えたりします。

ある出品者さんは50品(!)も出品したそうで、そのためには出品に至らなかった花も含めてさらにたくさんの菊たちを春からずっと栽培管理するんだとか。菊まつりの、特に審査がある初日に最も美しく咲くように、との菊にかける情熱がうかがえます。ちなみに会場のスタッフさんはピンクのハッピを着ていますが、その中には出品者自身もいらっしゃり、栽培のご苦労などを聞くこともできます。声をかけると親切に説明してくれますよ。

審査は菊の本数、高さなど予め決められた種目ごとに行われ、各種目に「帯広市長賞」などいろいろな賞が授与されます。受賞作品のリボンや高評価を示す金色の札を見つけて、その他の作品との違いをじっくり比べるとわかってきます。花弁の整い方、花のバランスやボリュームなどを比較してみましょう。

さて、こちらはそういったルールに縛られない「創作」部門の「十勝総合振興局長賞」受賞作品。ジオラマアートな感じです。

中央にはピアノを弾く…猿、かな?? ピアノの鍵盤は十勝らしく「豆」!表現が細やかです。

今年の見どころはこちらの大きな花壇。2階に上がって上から眺めるのがお勧めとのこと。たしかに圧巻です!

では、菊まつりの楽しみ方「まとめ」です。

1.「花弁の形の整い方」「ボリュームとバランス」などに注目するべし!
2.受賞名や金色の札がついている作品とそうでない作品をよく比較するべし!
3.会場のスタッフさんに遠慮なく鑑賞ポイントを聞くべし!
4.気軽に観るなら「創作部門」の展示へまっすぐ行くべし!(特にお子様連れ)
5.大花壇を2階に上がって見下ろすべし!

キッチンカーも出てますよ。

期間中は大道芸・クイズ・歌謡ショー・コンサートなど会場内でのイベントもあり、姉妹都市大分市、静岡県松崎町、徳島市の物産展もあります。

開催期間 令和4年10月29日(土)〜11月2日(水)まで
時間 9:00〜17:00(最終日は16時まで)
会場 とかちプラザ(帯広市西4条南13丁目1 JR帯広駅南口前)
入場無料

ライター(帯広市・釧路市)

大阪から2005年に移住して以来、有名観光情報誌のネタ発掘担当や世界遺産観光地の中の人などのキャリアを通じ北海道観光の魅力を発信してきました。移住者ならではの視点からの北海道あるあるを楽しんで頂ければ幸いです。

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