「リーグ10勝一番乗り」のCS進出は85%以上。今年は阪神と福岡ソフトバンクが最初に10勝到達
4月15日、福岡ソフトバンクホークスが、パ・リーグの10勝一番乗りを果たした。
前日に9勝目を挙げた時点では、東北楽天ゴールデンイーグルスと埼玉西武ライオンズも、9勝で並んでいた。だが、東北楽天は4月8日に9勝目を挙げたものの、その後は6試合続けて白星がなく(△△●●△●)、埼玉西武は4月15日の試合がなかった。セ・リーグでは、4月10日に阪神タイガースが10勝目。そこから5日経っても、他の5球団は10勝に到達していない。
クライマックス・シリーズ(CS)が始まった2007年以降、最初に10勝目を挙げた球団がリーグ優勝を飾ったシーズンは、セ・リーグが6度、パ・リーグは5度だ。両リーグとも、14シーズン(2007~20年)の3分の1以上とはいえ、半分以下にとどまる。好スタートを切っても、まだシーズンは始まったばかりということからすると、こんなものだろうか。また、10勝一番乗りでも、その時点の順位が首位とは限らない。各球団が終えた試合と引き分けの数により、9勝以下の球団が10勝一番乗りの勝率を上回っていたことも、過去にはある。
ただ、10勝一番乗りを果たしたにもかかわらず、シーズン全体では4位以下に終わったのは、どちらのリーグもそれぞれ2球団だ。セ・リーグは2015年の中日ドラゴンズ(5位)と2019年の東京ヤクルト・スワローズ(6位)、パ・リーグは2007年の西武ライオンズ(5位)と昨年の東北楽天(4位)しかない。リーグで最初に10勝目を挙げた球団のCS進出は、セ・リーグが85.7%(昨年のセ・リーグはCSがなかったが、10勝一番乗りの読売ジャイアンツはリーグを制して日本シリーズへ進んだので、CS進出に数えた)、パ・リーグは86.7%となる。
なお、阪神も福岡ソフトバンクも、10勝一番乗りは2014年以来7年ぶり。両球団は、この年の日本シリーズで顔を合わせ、福岡ソフトバンクが4勝1敗でシリーズを制した。