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61年目のリーグ最古の球場で最終戦 通算1000試合超えの左腕も最後の登板<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
最終戦のハンファ生命イーグルスパーク(写真:ハンファイーグルス)

29日のKBOリーグは1試合が17時開始で行われた。

韓国中部に位置するテジョン(大田)を本拠地とするハンファイーグルスが、地元でNCダイノスとの今季最終戦を行った。

ハンファのホーム球場、ハンファ生命イーグルスパーク(旧名称テジョンハンバッ野球場)は1964年に開場したリーグ最古の球場。この日が同球場での最後の公式戦開催となった。

球場を所有するテジョン広域市は小規模(収容人員1万2000人)で老朽化が進む現球場に替わる新球場を、隣接する競技場跡地に建設中。ハンファは来季から新球場「テジョンベースボールドリームパーク(仮称)」に移転する。ハンファは建設費の一部を負担している。

(関連記事:テジョンも新球場建設へ 用地は現球場に隣接の競技場跡地。2024年末に完成予定

またこの日ハンファは、現役引退を表明したチョン・ウラムが最後のマウンドに上がった。チョン・ウラムはこの日が1005試合目の出場。自身初の先発登板となった。1005登板はリーグ歴代最多。チョン・ウラムは打者1人と対戦し右前安打を喫したところでマウンドを降りた。

2004年にSKワイバーンズ(現SSGランダーズ)に入団したチョン・ウラムは、チェンジアップを得意球に2度のホールド王(08、11年)になるなど活躍。黄金時代を築いたSKの必勝リレーの一角を担った。

ハンファ移籍後は抑えとして最多セーブ(18年)のタイトルを獲得。今季から選手兼コーチとなり、この日が今季の初登板だった。通算成績1005試合64勝47敗197セーブ145ホールド、防御率3.18。

最後のマウンドに上がったチョン・ウラム(写真:ハンファイーグルス)
最後のマウンドに上がったチョン・ウラム(写真:ハンファイーグルス)

映像:チョン・ウラムの最後の登板(KBO公式YouTubeチャンネル)

◆「NPB記録は岩瀬が最多」

NPBの通算登板記録は岩瀬仁紀(元中日)の1002登板が最多。

◇9月29日(日)の結果

・ハンファ 2 - 7 NC(テジョン)

 勝:チェ ソンヨン

 敗:バリア

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載。連日、KBOリーグの結果をお伝えしています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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