【多肉植物】梅雨トラブル回避術。すぐできる簡単ひと工夫3つ
全国的に梅雨入りし、多肉植物に厳しい季節がやってきました。
他の植物と比べ葉と茎に多くの水分を蓄える多肉植物。高温多湿による蒸れや葉内部の温度上昇による組織破壊など。
聞くと怖いことばかりですが、特性を知り合わせた環境で管理してあげれば、適応能力の高い多肉植物たちは、頑張って梅雨を乗り越えてくれます。
今日は、7年かけ習得した梅雨の乗り越え方を、我が家のベランダ多肉たちの様子を観察しながらお伝えしていこうと思います。
梅雨に多肉植物を育てるひと工夫
梅雨の時期に多肉植物を枯らさずに育てるひと工夫は「風通しをよくする」です。
多肉植物の主な原産国は砂漠地帯や高原地帯。乾燥した風が吹く地域に多く生息しています。
多肉植物は乾燥した風が大好きです。逆に、無風で湿度の高い気候が苦手です。まさに日本の梅雨の気候と同じなんです。
簡単にできる風通しをよくする方法は、
- 風の抜ける場所へ置く
- 鉢同士の間隔を空ける
- 鉢底の通気性を確保する
この3つの方法は道具を必要とせず、簡単にはじめられる対策ですので、ぜひやってみてくださいね。1つずつ解説します。
風の抜ける場所へ置く
じめっとした重たい空気が留まると、葉の水分蒸発の妨げになったり、カビの繁殖の原因となります。できるだけ風が抜ける場所で育ててみましょう。
風が抜ける場所=日当たりの良い場所。ではないお家も多いと思います。
今の時期は、日当たりのよい場所より風が抜ける場所を優先し、多肉の置き場所を決めてあげるといいですよ。
曇り空の梅雨の時期、日当たりを望めない日が続きます。たまの日当たりより風通しを。ベランダでは、多肉棚の上段へ多肉を配置し柵などのさえぎる物の影響をできるだけ受けないよう工夫しています。
鉢同士の間隔を空ける
梅雨の時期に鉢同士の間隔を空ける事で以下のメリットがあります。
- 風通しの確保
- 日照量の向上
- 病気の拡散予防
風がスムーズに通ることで湿気がこもりにくくなります。葉や茎の表面が乾燥しやすくなり、病気や害虫の発生のリスクが低下します。
また、鉢同士を適度な間隔で配置する事で、日光を十分に受ける事ができます。梅雨時期は曇りや雨が多く、日照時間が減少しています。間隔を広くとることで、各鉢が多くの日光を受ける事ができます。
万が一、カビや害虫の被害が起きた場合最小限に抑える事がでいます。密集した鉢の配置は病気や害虫が拡散しやすい状態になっています。
鉢同士の間隔を空ける事で、これだけのメリットがありますよ。
鉢底の通気性を確保する
鉢底の通気性が高まると、以下のメリットがあります。
- 酸素供給の改善による根の健康促進
- 根の乾燥を防止し、根腐れや病気の予防
- 根の成長促進による植物全体の健康な成長
- 病害虫の予防と植物の抵抗力向上
ただ、条件を満たすには植替えの必要があり手間がかかりますよね。今回は簡単なひと工夫をお伝えしているので、植替えなしでできる方法をご紹介します。
鉢を置く棚にひと工夫をします。棚と鉢の間に空間を作る事で、通気性が格段にあがります。100円ショップで販売している格子状のカゴや、園芸店で安価で購入できる苗トレーは、格子の間隔が大きいため、通気性がいいです。
逆に、黒トレーといわれる育苗箱は目が細かいため、通気性はよくありませんので注意してくださいね。
さいごに
今日は、【多肉植物】梅雨トラブル回避術。すぐできる簡単ひと工夫3つをご紹介しました。特別な道具を使わず家にあるものや、ちょっとの工夫でできる対策ばかりですので、ぜひやってみてくださいね。
また、こちらの動画では対策をしている多肉棚の紹介ほか、梅雨の中間報告もお話ししていますので、ぜひ参考にしてください。