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【宮城県 松島町】あなたは気づいていた?松島湾の'タイルアートベンチ'の存在

Molly Chibaフリーランスライター(東松島市・宮城郡・塩竈市)

以前の記事で「あなたは知ってる?松島湾付近に隠れミッキーマウスの存在!」という内容の'隠れアート(芸術作品)'をご紹介した。まだそのアートを発見していないよという方は、是非ぶらりと松島散歩をする際にでも探してみてほしい。発見出来た時には、ちょっと感動するぞ!
さて、松島には景色や食べ物そして、史跡など一般的な観光要素以外にも、隠れアートのようにちょっぴり遊び心が詰まった芸術的な物や事柄なども、実は存在するのだ。という訳で、今回ご紹介したいのが'隠れアート'ではないのだが、あまり目立たない場所にソッと展示してあるアートをご紹介。

そのアートは大きめのサイズなので、一見とても目立っていそうなのだが・・・あまり皆の目に留まらない様子なのだ。ひとまず、展示されている場所を説明していこう。
最初に、松島湾沿いの「五大堂(ごだいどう)」のすぐそばにある、食事・休憩処の「うみねこや」まで行こう。上記写真の位置にたどり着いたら、その場から右方向に身体を向け海に向かって進もう!(海には入らないでね)

すると・・なんとなく地球儀を平らにしたようなデザインの'丸い形状のベンチ'を、確認することができる。実は、これこそが意外と目立たないアートなのだ。今までにじっくりとこの作品を見たことがある方は、どのくらいいるだろうか?実際に、筆者は数十年も松島を訪れているにもかかわらず、なんと、全く気づかなった人間だ(困った人物)。

このアートだが、近づいてじっくりと見つめると、約1センチだろうか小さなタイルがギュッと敷き詰められ、タイル全体で松島湾を表現したものなのだ。薄い水色は海を表していて、濃い青色の箇所は'浸水範囲'との記載があり、浸水した箇所を示している。塩釜市の七ヶ浜エリアも含めて、松島湾の広さなどをアートとして楽しみながら、学ぶことができるものだ。

ベンチのデザインの一部として存在しているので、おそらくちょっと腰掛けて休もうかと思い近づいた方だけが発見する、というパターンが多いと予想する。かなりの数のタイルを使用した素晴らしい作品なので、モザイクアート(※小さな物を集合させて1つのデザインを完成させた画のこと)ととして離れた位置から全体を見たいものだが、平らな状態のため難しい。

ひょっとすると、上記写真の赤丸の位置(五大堂の端の箇所)であれば、なんとか上からのデザインを見ることができるかもしれない・・・!是非、興味がある方は試してみてほしい。

松島湾周辺には、まだまだ知り得ない'隠れた'、または'目立たない'アート作品がある予感がする。引き続き、発見時にはご紹介をさせてほしい。輝くものは、たくさんあるものだ!

名称:松島湾のタイルアート(ベンチ)
住所:宮城県宮城郡松島町松島町内110

フリーランスライター(東松島市・宮城郡・塩竈市)

Molly Chiba|日本出身|2022年2月からフリーランスのライターとして独立。日本と英国を拠点に活動中。日本国内の地域ニュースやコラムのほかに、日・英のサッカーに関するコラムを『Football Tribe Japan』に執筆中。2024年8月の「地域クリエイターMVA(Most Valuable Article)」を受賞。珈琲と自然と動物が好きです。

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