こんにちは！ほんやく検定1級翻訳士の鈴木隆矢です。
今回はプラトンの名言をご紹介します。プラトン（紀元前427～紀元前347年）は古代ギリシャを代表する哲学者です。
今回は人間関係に悩んでいる人に届けたいプラトンの名言をご紹介します。

人間関係に悩んでいる人へ。プラトンの名言「深く心を悩ますほど…」英語＆和訳（偉人の言葉）

自分は自分が思うよりずっと強い。

今までの人生で一番悲しかった出来事は何だろうか。一番腹の立った出来事は何だろうか。
もう10年以上前なのですが、チャンドラという猫を飼っていたのですね。その猫がガンになってしまったのですよね。17歳の老猫だったのですが、少しずつ食べることができなくなり、歩くことができなくなり、見ていてとてもつらかったのですね。安楽死をさせたのですよね。
私は中学1年から不登校・引きこもりになったのですが、チャンドラはその間心の支えだったのですよね。友達のいなかった自分の唯一の友達だった。
その時後悔したのですよね。安楽死などさせなければ良かったと。なんで最期まで見てやらなかったのだろうと。その選択が正しかったのか間違っていたのか、それは分からないのですが、とても後悔した。
それが今までの人生で一番悲しかった出来事だったかなと。

五蘊（ごうん）

仏教に「五蘊（ごうん）」という言葉があるそうなのですね。これは人間を構成する五つの要素を指すのだと。

• 色（しき）→肉体・物質
• 受（じゅ）→感覚（感覚器官を通して得られる心地よい感覚、不快な感覚、そのどちらでもない感覚）
• 想（そう）→イメージ（「受」を感じた後、頭に思い浮かぶもの）
• 行（ぎょう）→意志（行動を起こす前のその意志）
• 識（しき）→判断、認識（受・想・行を取りまとめるもの）

季節は変わる。春になれば花が咲き、秋になれば葉は枯れる。諸行無常。この世の全ては常に変化している。
人間もその例外ではないのですよね。肉体も精神も、人間を構成するあらゆる要素は常に変化している。永続するものなど何一つない。全ては一時的なもの。いずれ変わる。そこに執着する必要などどこにもない。
川の流れのようなものなのだと思うのですね。川の流れは常に変化していますよね。同じ水が同じ場所にとどまるということは決してない。「川」という言葉を使ってその流れを指し示してもその中身は常に変化している。
人間も同じなのですよね。細胞は新陳代謝を繰り返し、思考は常に変化している。その変化の過程を「私」と呼んでいるだけで、そこに実体はないと。

自分は自分が思うよりずっと強い

今までの人生を振り返って、悲しかったこと、悔しかったこと、つらかったこと、腹の立ったこと、あったと思うのですが、その感情が消えなかったことはあるだろうか。
10年前にあった悲しい出来事。その悲しみはこの10年間1秒たりとも消えることはなかった、そんなことはないと思うのですね。思い出せば悲しいでしょうが、ずっとそれを思っているわけではないのですよね。思考は常に変化している。
この世界に永遠に続くものなど一つも存在しないのですよね。全ては一時的なもの。悲しい気持ちも悔しい気持ちもいつかは必ず消える。
つらいこと、悲しいことがあればそこから学んで次に進む。それを繰り返してきたはずなのですよね。
自分は自分が思うほど弱くはない。自分が思うよりずっと強いのだと。悲しい出来事、つらい出来事、それも必ず乗り越えることができる。

人間関係に悩んでいる人へ。「幸せ」に関する世界の偉人の名言3選

いかがでしたでしょうか？今回はプラトンの名言をご紹介しました。

私が運営しているブログ『ほんやく検定1級翻訳士の【英会話フレーズ集】』の『プラトンの名言集【英語原文と和訳】』（外部リンク）という記事では、今回ご紹介したものを含めて、プラトンの名言を11句ご紹介しております。興味のある方はそちらもご覧ください。

また、私のブログ『ほんやく検定1級翻訳士の【英会話フレーズ集】』の『「幸せ」に関する名言集【英語原文と和訳】』（外部リンク）という記事では、「幸せ」に関する世界の偉人たちの名言を41句ご紹介しております。興味のある方はそちらもご覧ください。

では、最後に「幸せ」に関する世界の偉人の名言を3句ご紹介します。

お読みいただき、ありがとうございました！