8試合連続安打の大谷。伝説のジョージ・シスラーに並んだ!
ジョージ・シスラー。
日本のファンには、シーズン257安打のメジャーリーグ記録を持っていた安打製造機として知られ、2004年に258安打を放ったイチローが84年ぶりにメジャー記録を塗り替えたときに脚光を浴びた。
セントルイス・ブラウンズ(現ボルティモア・オリオールズ)のシスラーが257安打を放った1920年には打率.407を記録し、2度目の首位打者に輝いた1922年には打率.420をマークするほどに打撃のセンスに恵まれていたが、彼がメジャー・デビューを果たした1915年には「二刀流選手」として投手も兼任していたことはあまり知られていない。
1915年に22歳でメジャーに昇格したシスラーは一塁手(33先発出場)と外野手(26先発出場)として、打率.285、3本塁打、29打点、10盗塁を記録。投手としても、15試合に登板(8先発)して、70イニングを投げて4勝4敗、防御力2.85の成績を残している。
そこから100年以上のときを経て、今度はロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平がシスラーの記録に並んだ。
9月10日(日本時間11日)にアナハイムで行われたテキサス・レンジャース戦に先発出場した大谷は、4回裏の第2打席で8試合連続安打&6試合連続長打となる二塁打を放った。
二塁ランナーの大谷は、三盗を狙ったが審判の判定はアウト!
セーフを確信していた大谷が天を仰ぐような仕草をすると、マイク・ソーシア監督が「チャレンジ」を要求。ビデオリプレーの結果、三塁手のタッチよりも大谷の足が一瞬早くベースに到達していたことが明らかとなり、判定が覆ってセーフとなった。
この三盗成功で、今季の9つ目となる盗塁を成功させ、1915年のジョージ・シスラー以来となる同一シーズンに「9盗塁」と「投手として10登板以上」を達成した。
大谷は3点を追う7回裏2死1、3塁の場面で回ってきた第4打席にも左前へ適時打を放ち、この試合は4打数2安打、1盗塁、1打点、1得点を記録。
これまで結果が出ていなかった左腕から2安打を放ち、「(対戦する)量が多くなっているので、その分、進歩するんじゃないかなと思っています。1打席1打席、前進していると思う」とコメントした。