東京の21年ぶりに早い木枯らし1号は?低温傾向はいつまで?
冬型強まり、冬将軍到来へ
タイトル画像をご覧ください。
日本海には真冬の顔とも言える寒気に伴う筋状の雲がびっしりと広がっており、とても10月中旬とは思えないような姿を呈しています。
けさ20日(水)午前9時の実況天気図をみると、東北地方を進む低気圧が東へ抜けるとともに西高東低の冬型が強まってきており、師走並みの強い寒気が日本海から日本列島へ流れこもうとしています。
また等圧線も低気圧の後ろで込み合っていて、低気圧が抜けるとともに北寄りの季節風も強まっています。
暴風や強風に注意、警戒を
低気圧の抜けた東北や北陸で暴風が吹いています。
きょう午後0時20分までの最大瞬間風速は、新潟県両津29.1メートル、相川27.3メートル、宮城県白石27.2メートル、秋田県にかほと山形県酒田で26.7メートルなど。
午後0時20分現在、東北や北海道の一部に暴風警報が出されている他、北日本や東日本を中心に、広い範囲に強風注意報が出されています。
そしてきょう最大風速がおおむね8メートル以上吹けば、21年ぶりの早い木枯らし1号になるであろう東京は、午前10時41分に北西の風で最大風速7.0メートルを観測しました(最大瞬間風速は11時52分に13.3メートル)。
その後は平均して風速5メートルから6メートル程度で推移しており、今のところ、基準には達していません。ただ強風のピークはこれから今夜にかけてで、東京湾周辺でも平均10メートル前後の北風が予想されていますので、可能性としては五分五分かと思われます。
低温傾向はいつ解消?
今週は先週までの暖秋傾向が一転し、顕著な低温傾向となっていますが、いつまで続くのでしょうか?
上図は上空1500メートル付近の寒気と暖気の予想です。青色部は平年より気温の低い寒気に覆われている地域で、青色が濃ければ濃いほど低温となります。
上述した通り、きょう20日(水)は東北地方を低気圧が通過するとともに強い寒気が日本付近に流れ込んできており、日本海にある寒気の中心付近は平年より8度から10度も低く、師走並みの強さです。
この寒気に覆われる低温状態は週末の24日(日)頃まで続くでしょう。
週明け25日(月)頃になると、これまで日本列島を支配していた青色部分はようやく日本の東海上へ抜け、約1週間続いた低温傾向は一旦解消する見込みです。
来週は暖かな秋晴れ多い
10日間予報をみると、来週は28日(木)の雨の後、北日本には一時的に寒気が流れ込む可能性がありますが、関東以西にまでは届かずに、今週のような低温傾向となることはまずないでしょう。
特に西日本では25度くらいまで上がる日もあって、日中はシャツ1枚でも十分に過ごせる暖かさ、あるいは汗ばむ陽気の日もありそうです。