吉田正尚と「35歳以上の4人」を加え、地区最下位からポストシーズン返り咲きをめざす!?
地区最下位に沈んだボストン・レッドソックスは、今オフ、5人の選手と1000万ドル以上の契約を交わしている。
それぞれの契約は、総額の多い順に、吉田正尚が5年9000万ドル、ケンリー・ジャンセンが2年3200万ドル、ジャスティン・ターナーが2年2200万ドル、クリス・マーティンが2年1750万ドル、コリー・クルーバーは1年1000万ドルだ。クルーバーについては、MassLive.comのクリス・コッティーロらが契約の合意を報じている。
オリックス・バファローズでプレーしていた吉田を含め、5人とも、実績のある選手だ。ジャンセンは、通算400セーブまで9セーブに迫っている。ロサンゼルス・ドジャースの三塁手だったターナーは、2014年以降の9シーズンに出塁率.375とOPS.866を記録した。マーティンは、北海道日本ハム・ファイターズからメジャーリーグへ復帰した2018年以降、短縮シーズンの2020年以外は4シーズンとも45登板以上。シーズン与四球率は1.50を超えたことがない。クルーバーは、サイ・ヤング賞を2度受賞し、投票3位も2度を数える。
ポジションも偏っていない。外野手、内野手、先発投手に、リリーフ投手が2人だ。
ただ、吉田を除く4人は、いずれも30代後半。来シーズンの年齢(6月30日時点)は、上から、ターナーが38歳、クルーバーとマーティンが37歳、ジャンセンが35歳、吉田は29歳だ。5人の平均年齢は35.2歳となる。吉田以外の4人なら、平均36.8歳だ。
今シーズン、ジャンセンは、ナ・リーグ最多の41セーブを挙げた。マーティンに、衰えの兆候は見当たらない。だが、ターナーのシーズンOPSは、2017年の.945をピークに毎年少しずつ下降し、2022年は9シーズンぶりに.800を下回った。クルーバーは、164.0イニングを投げて防御率4.34。制球は優秀ながら、球速は低下していて、奪三振率7.63はキャリアワーストを更新した。また、クルーバーは、健康にも不安を残す。2014年から200イニング以上を5シーズン続けた後、2019~21年は3シーズンで計116.2イニングしか投げていない。