【京都市中京区】雄は交尾の後は使い捨て? 蜜を作る有能な蜂たちはすべて雌、みつばちの生態が面白い!
「日本みつばちの女王バチは4年もの間、約2万匹の一群を率いて君臨します。周りで甘い蜜を作り続ける働きバチはすべてメス、でも、女王バチの出すフェロモンで卵は産みません。オスたちは交尾のためだけに生まれ、後は巣を追い出されてしまいます。有能な女性たちが蜜をつくるのは、女王蜂が越冬するためなんですよ」と、まだまだある、みつばちの不思議で愉快な生態をふんだんに語ってくださったのは、京(みやこ)・みつばちの会の西村勇代表です。
会のメンバーたちは、豪雨が続く、2021年8月19日も、京都市中京区の総合庁舎屋上にある庭園で、秋の蜂蜜の収穫が近づき、蜂たちの飼育に追われていました。出来上がりつつある蜂蜜を少し舐めさせてもらうと、ほんまに美味い。砂糖などの甘さと違って、あとからじゅわっとくる優しく濃厚な甘さが口全体に広がってきました。
「管理も難しく、病害に弱い西洋みつばちに比べて、日本古来のみつばちは、おとなしく、自然に任せて育てられます。蜜もまろやかな自然な甘さが特徴です」と西村代表。10年前に中京区役所と京都学園大学(当時)の坂本文夫教授、中京・花とみどりの会がタッグを組み、都市養蜂のプロジェクトを推進してきました。
中京区役所の屋上庭園は、1997年の京都議定書(気候変動枠組条約に関する議定書)から始まった緑化推進活動の一環として、街中で緑の少ない中京区に緑の庭園をと設置されたもの。
中京・花とみどりの会が緑化を始めた当初は、芝生やハイマツだけでしたが、今では、おくらや伏見唐辛子、落花生やキュウイフルーツなどが実をつけるようになりました。みつばちの養蜂と合わせた緑化運動が評価され、2019年には緑化推進運動功労者内閣総理大臣賞も受賞するほどに。
今では、近くの小学生はじめ老若男女が農業体験に訪れたりもします。花とみどりの会のメンバーたちは、「蜂たちがいないと70%の果実が実らないとも言われています。緑化と蜂たちがいる環境づくりは、人間にとっても良い環境づくりとなります。」と共生を呼び掛けています。
京(みやこ)・みつばちの会 中京・花とみどりの会 京都市中京区西三坊堀川町 中京区役所地域力推進室内
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