「最初の5シーズンに165本塁打」は歴代7位タイ。しかも5シーズン目はここから100試合以上あり
5月25日、ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)は、シーズン19本目のホームランを打った。この日を終え、ナ・リーグ本塁打2位のマックス・マンシー(ロサンゼルス・ドジャース)とホルヘ・ソレーア(マイアミ・マーリンズ)に、4本の差をつけている。ア・リーグのトップは、14本塁打のアドリス・ガルシア(テキサス・レンジャーズ)とアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)だ。
アロンゾは、今シーズンがメジャーリーグ5年目。現時点の通算本塁打は、165本だ。スタッツ・センターによると、最初の5シーズンに166本以上のホームランを打った選手は、215本のラルフ・カイナー、201本のアルバート・プーホルス、190本のエディ・マシューズ、177本のライアン・ハワード、170本のマーク・テシェーラ、168本のジョー・ディマジオ。アロンゾの165本は、この6人に次いで多く、テッド・ウィリアムズとフランク・ロビンソンの2人と並ぶという。
メジャーデビューがシーズン途中の選手は、このランキングでは「不利」になる。例えば、ハワードは、2004年9月1日にデビューし、この年は19試合で2本塁打に終わった(にもかかわらず、2004~08年の5シーズンに177本塁打を記録した)。一方、アロンゾのデビューは、2009年の開幕戦だ。ただ、こちらは、メジャーリーグ2年目の2000年が、新型コロナウイルスのパンデミックにより、1チーム60試合に短縮された。
いずれにせよ、アロンゾの5シーズン目は、まだ3分の1に達していない。メッツは51試合を終えたところなので、ここから111試合を行う。
アロンゾが、これまでの51試合と同様に、2.7試合に1本のペースでホームランを打ち続けると、シーズン本塁打は60~61本、通算本塁打は206~207本となる。最初の5シーズンに記録したホームランのランキングにおいては、2位のプーホルスを上回り、カイナーに次ぐ。
そこまでいかずとも、ここからシーズンが終わるまでに、あと13本のホームランを打てば、4位のハワードを追い抜く。ここから26本塁打を積み上げて通算191本とすると、マシューズも超え、3位にランクインする。
その可能性は十分にある。メジャーデビュー以降、アロンゾは、メッツが行ったレギュラーシーズンの597試合中、97.4%の581試合に出場している。16試合しか欠場しておらず、今シーズンの欠場は皆無だ。