「トランプ氏はたった今勝った」との投稿、Xで多数 今やヒーローか トランプ氏暗殺未遂事件
トランプ氏がペンシルベニア州で行われていた選挙集会で狙撃された。
7月15日に開幕される共和党全国大会直前の銃撃事件だ。Xには、「ファイト!」と口にしているように見えるトランプ氏の右耳から血が流れ出している画像が多数投稿されている。その姿は、まるで、凄まじい戦いに勝ったヒーローのようだ。
投稿の中で目につくのが、#TrumpJustWonや#TumpWonというハッシュタグや「トランプはたった今勝った」とする投稿。
「トランプ氏の大圧勝だ」と当選を確実視する声や、「選挙は終わった。彼(トランプ氏)が次期大統領だ。民主党はあきらめるべきだ。彼らはもう彼(トランプ氏)を打ち負かせない」とこの銃撃事件により選挙が終了したと見る声や、トランプ氏が右手を振り翳している勇ましい姿について「歴史的瞬間だ」と褒め称える声もある。
反対に「ジョー・バイデンは有罪判決を受けた犯罪者に大統領選挙で負けた」とバイデン氏敗北を決定的にしたと見る投稿もある。
今回の大統領選でどの候補者を支持するかまだ表明していなかったイーロン・マスク氏も、銃撃事件直後、Xに「私はトランプ前大統領を全面的に支持し、早期回復を願っている」と投稿し、トランプ氏支持を表明した。同氏はさらに、トランプ前大統領を「アメリカでは、セオドア・ルーズベルト以来のタフな候補者」と述べて絶賛しており、同氏の発言が有権者にどのような影響を与えるのかも注目される。
射殺された容疑者は、集会が開かれた屋外のイベント会場から数百メートル離れた建物の屋根の上から狙撃したと見られている。トランプ氏もバイデン氏もシークレット・サービスの迅速な対応に感謝を表明しているものの、Xでは、「シークレット・サービスは周辺の建物をチェックしていなかったのか」とシークレット・サービスの警備体制を批判する声も上がっており、ビジネス・インサイダーによると、イーロン・マスク氏もシークレット・サービスの取り組みについて「大失敗」との見方を示している。
容疑者はいったいどんな人物だったのか? シークレット・サービスは会場周辺も十分にチェックしていたのか? 事件の全容解明が急がれる。