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ドジャースのベッツが首位打者を獲得する!? 打率.310は現時点の1位より上。規定打席に到達は…

宇根夏樹ベースボール・ライター
ムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)Aug 13, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月16日を終え、ナ・リーグの打率トップには、ルイス・アライズ(サンディエゴ・パドレス)が位置している。2位は、マーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)だ。それぞれの打率は.308と.302。3位以降の打率は.300を下回っている。

 ただ、ナ・リーグには、300打席以上で打率.300以上の選手が、アライズとオズーナの他に4人いる。打率.315のクリスチャン・イェリッチ(ミルウォーキー・ブルワーズ)、打率.313のジェイク・マッカーシー(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)、打率.310のムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)、打率.309のトレイ・ターナー(フィラデルフィア・フィリーズ)がそうだ。

 いずれも、ランキングの対象となる、チームの試合数×3.1打席には達していないものの、打率はアライズより高い。それぞれの打席数は、イェリッチが315、マッカーシーが335、ベッツが351、ターナーは366。162試合の規定打席は502だ。

 この4人のうち、イェリッチは、すでにシーズンを終えている。8月16日に、腰の手術を受けた。マッカーシーは、502打席に届くかどうか、微妙なところだ。だが、ベッツとターナーは、ここから1試合に4打席ずつ立つと、シーズン全体の打席数は502を超える。レギュラーシーズンの終わり近くまでランキングに姿を現すことなく、首位打者を獲得することもあり得る。

 約2ヵ月の離脱を終え、8月12日に復帰後、ベッツは、5試合で20打数8安打を記録している。5試合中、安打がなかったのは、代打出場の1試合だけ。それ以外は、いずれも1試合2安打だ。

 なお、アライズ、イェリッチ、ベッツ、ターナーは、過去に首位打者を獲得している。アライズは、2022年の打率.316がア・リーグ1位、2023年の打率.354はナ・リーグ1位。それぞれ、ミネソタ・ツインズとマイアミ・マーリンズでプレーした。イェリッチは、2018年の打率.326と2019年の打率.329がナ・リーグ1位。ベッツは、ボストン・レッドソックス時代の2018年に、ア・リーグ1位の打率.346を記録した。ターナーは、2021年の打率.328がナ・リーグ1位。このシーズンは、夏のトレードにより、ワシントン・ナショナルズからドジャースに移籍した。

 ちなみに、マッカーシーの兄は、2022年にオリックス・バファローズでプレーした、ジョー・マッカーシーだ。2年前、兄は59試合に出場し、打率.225と出塁率.344、4本塁打を記録した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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