8月に6本塁打と打撃絶好調の大谷翔平は2度目の月間最優秀新人賞を手にできるか?
8月29日(日本時間30日)の時点で、8月の月間成績が打率.327、6本塁打、18打点と好調な大谷翔平。8月は2試合を残しているが、打者としてはメジャー移籍以降で最高の月を過ごしている。
投手として4試合に先発して2勝1敗、26奪三振、防御率4.43の成績を残し、打者としても12試合に出場し、打率.341、長打率.682、4本塁打、12打点と大活躍して月間最優秀新人選手に選ばれた4月に続く、自身2度目の受賞が期待される。
大谷の8月の活躍ぶりは申し分ないが、唯一の懸念材料が出場機会が少ないこと。二刀流としてプレーした4月とは異なり、8月は打者に専念。
しかし、指名打者制が使えないナショナル・リーグでの本拠地試合が5試合あり、その全てで先発を外れただけでなく、相手先発投手が左腕だった8試合でもベンチを温め、25試合中半分以下の12試合しか先発出場していない。
大谷の8月の成績は55打数18安打で打率は.327、四球も6つ選んでいるので出塁率は.413。6本塁打、18打点を叩き出し、長打率は.709、出塁率と長打率を足したOPSは1.122だ。バットだけではなく、足でも活躍して、4盗塁、12得点を記録している。
大谷と8月の月間最優秀新人賞を争うライバルの成績を見てみると、投手では7月26日にボストン・レッドソックスからタンパベイ・レイズに移籍したジェイレン・ビークスが有力候補。8月は6試合に救援登板して、4勝0敗、防御率2.63の成績を残している。
打者で大谷と争うのは、打率.329、5本塁打のウィリー・アダムス(レイズ)と、打率.325、9本塁打のミゲル・アンドゥーハー(ニューヨーク・ヤンキース)の2人。
率を争う部門だと、大谷は打率がリーグ3位(50打席以上)、出塁率、長打率、OPSの3部門では1位に輝くが、18安打はトップのアンドゥーハー(37安打)の半分にも満たないリーグ10位タイで、18打点もアンドゥーハー(28打点)に大きく離されている。
大谷は出場機会の少なさが響いて、8月の月間最優秀新人賞をアンドゥーハーに譲ることになりそうだが、二刀流として臨む9月に同賞を奪い返すと共に、シーズンの新人賞争いでもトップを奪い返したい。