IBFミドル級タイトルマッチが決定
ニュージーランドの新星で、IBF3位にランクされるアンドレイ・ミハイロビッチが、同タイトルを懸けてカザフスタン人チャンピオン、ジャニベク・アリムハヌリに挑戦する。10月4日にオーストラリア、シドニーに建つ『ザ・スター』が会場に決まった。
IBFミドル級タイトルマッチがオーストラリアで催されるのは、2013年1月30日にシドニーの『エンターテイメント・センター』で、ダニエル・ゲールとアンソニー・ムンディンがオーストラリアン同志として対決した以来である(ゲールが3-0の判定勝ちで防衛)。
アリムハヌリvs.ミハイロビッチ戦は本来、今年の7月13日にラスベガスで開催される予定だった。が、チャンピオンが脱水症に陥ったため、中止となっている。
カザフスタン出身で2016年リオ五輪に出場したサウスポー王者、アリムハヌリの戦績は、15戦全勝10KO。2022年5月21日にWBOタイトルを手にし、3度目の防衛戦でIBFタイトルを保持していたビンセンツォ・グアルティエリをKOして2冠王者となった。
一方、ロシアのサンクトペテルブルクで生まれ、ニュージーランドで育った挑戦者、ミハイロビッチも21戦全勝13KOだ。15歳でボクシングを始め、2018年4月にプロに転向している。
チャンピオンは言った。
「シドニーオリンピックでは、ベクザット・サタルハノフとイェルマハン・イブライモフという2人のカザフスタンのボクサーが金メダルを獲得した。彼らは祖国に多くの感動を与えた。私も彼らのようになりたい。祖国を称賛させたいという夢を持って育った。
だから、シドニーで世界タイトルの防衛戦ができることを嬉しく思う。2000年のオリンピックチャンピオンのように、私はシドニーの地でカザフスタンの旗を掲げたい。
アンドレイとの戦いは私にとって非常に重要だ。彼は本物の挑戦者だからだ。今の彼は、私にとって雲のような存在だ。太陽を見るためには早く雲を取り除かなければならない。その作業は、私にとって楽な仕事だ。誰もが知っているよな。早目に、ヤツをノックアウトしてやるぜ!」
挑戦者も話した。
「俺は今を生きている。でも、彼の過去は記憶に留めている。彼をチャンピオンとして尊敬しているが、野郎は俺を見下している。それは承知の上だ。だからこそ、ヤツから全てを奪い取ってやる。そして歴史に俺の名を刻んでやる。そういう運命にあるんだ。俺の人生の全てでもある。世界中にアンドレイ・ミハイロビッチの名を覚えてもらうために、出来る限りのことをするよ」
さて、どんなファイトになるか。