Yahoo!ニュース

ポータブル電源はキャンプで必要ない?冷蔵庫、炊飯器、電気毛布など、家電は火と川と風を使えば代用できる

たびんちゅや節約キャンプ旅研究家

災害時の非常電源として使えるポータブル電源は、キャンプや車中泊をする方々の間でも人気のアイテムです。

確かにポータブル電源があれば家庭用の電気製品を屋外でも使えるので便利です。

しかし、キャンプをする場合は本当に家電は必要でしょうか?

炊飯器、冷蔵庫、電気毛布、扇風機、ドライヤー、小型テレビなどなど。

ん~どれも火や川を使ったり他の方法で代用できるような気がします。

そこで、この記事ではポータブル電源の必要性について考えてみました。

炊飯器は必要?

車中泊の場合は火が使えない環境で滞在することもあるでしょう。

その際には電気炊飯器が必要になるかも知れません。

しかし、キャンプ場では基本的にが使えるのでキャンプ用コンロで代用できます。

火力があるガス式ストーブで炊いた ご飯の方が美味しいですからね。

炊飯器の代わりにガス式コンロで炊く
炊飯器の代わりにガス式コンロで炊く

また、固形燃料やアルコール式ストーブを使えば、炊飯器のように ほったらかし炊飯も可能になります。

1合の米なら燃焼時間が20〜25分くらいの固形燃料もしくはアルコール燃料をストーブに入れて着火し、飯盒を火にかければ炊きあがったころに燃料が切れて自動で消火する仕組みです。

火が消えてから15分も蒸らせば美味しいご飯が完成します。

炊飯器の代わりに固形燃料で炊く
炊飯器の代わりに固形燃料で炊く

冷蔵庫は必要?

長期の車中泊では冷蔵庫があると便利だと思いますが、一泊二日のキャンプなら保冷剤を入れたクーラーボックスで代用できます。

もし、保冷効果が切れたらスーパーマーケットで買い出しの際に氷をもらうと良いでしょう。

大きなスーパーなら生鮮食品を購入した際に電子レンジや製氷機を無料で使わせてもらえることが多いです。

冷蔵庫の代わりに氷で冷やす
冷蔵庫の代わりに氷で冷やす

あと、渓流沿いのキャンプ場なら冷たい川に飲み物や果物を沈めるだけで冷やすこともできます。

源流に近い渓流の水は手が痛く感じるほど冷たいですからね。

冷蔵庫の代わりに川で冷やす
冷蔵庫の代わりに川で冷やす

電気毛布は必要?

冬のキャンプなら電気毛布の代わりに湯たんぽを使うと良いでしょう。

キャンプを冬にするくらいの方は冬用の寝袋も持っていると思うので、湯たんぽだけでも十分に暖は取れます。

焚き火をするついでに お湯を沸かしておけば手間もかかりません。

ブリキ製の湯たんぽ ならコンロの火に直接かけることも出来るので便利です。

容量が3.4リットルの湯たんぽ の場合、氷点下0度前後の気温で朝まで熱いお湯のままでした。

シュラフの保温性能湯たんぽ収納袋の断熱性能にもよりますが、湯たんぽ の容量が多いほど保温時間は持続します。

電気毛布の代わりに湯たんぽを使う
電気毛布の代わりに湯たんぽを使う

扇風機は必要か?

扇風機の代わりに川の冷たい風で涼む
扇風機の代わりに川の冷たい風で涼む

夏に市街地の駐車場で車中泊をする場合は扇風機が必要かも知れませんが、渓流沿いのキャンプ場へ行けば自然の風が扇風機の代わりになります。

標高が低くても湧水量が多い渓流なら水が冷たいので川から運ばれてくる風も ひんやりしています。

放射冷却で明け方に寒くなることがあるので長袖も用意した方が良いでしょう。

また、標高のある南向きに開けた場所も夏は涼しい南風が吹いてきます。

扇風機の代わりに南風で涼む
扇風機の代わりに南風で涼む

もし、無風状態の場所で夏にキャンプをするならモバイルバッテリーで起動するUSB式小型ファンでも代用できます。

最近のUSB式ファンは小型でも風量があって涼しいです。

扇風機の代わりにUSB式小型ファンで涼む
扇風機の代わりにUSB式小型ファンで涼む

ドライヤーは必要か

ドライヤーはホテルの日帰り入浴施設で
ドライヤーはホテルの日帰り入浴施設で

キャンプでもドライヤーを使いたい場合は、お風呂へ行く時にホテルの日帰り入浴施設を利用すると良いでしょう。

銭湯や大衆浴場にはドライヤーが無いかも知れませんが、ホテルが経営する大浴場ならシャンプーや石鹸、ドライヤーは完備されていることが多いです。

もし、夜遅くにキャンプ場でドライヤーを使ったりすると騒音で周囲に迷惑をかけることもありますからね。

最後に

テレビやラジオなどで情報を得たい場合もスマホで代用できると思います。

最近は山奥のキャンプ場でも携帯電話の電波が届きますからね。

なので、キャンプには重いポータブル電源より軽いモバイルバッテリーを持って行く方が便利だと思います。

お持ちのスマホ、デジカメ、照明器具などのバッテリー容量を合計して、それ以上の容量があるモバイルバッテリーを備えておけば十分ではないでしょうか。

私の場合は一晩なら20000mAhのモバイルバッテリーでこと足りています。

ただ、個人的には長期のキャンプ旅でパソコンやデジカメを使う事が多くなった場合にポータブル電源の必要性を感じましたね。

非常時や車中泊時、どんな家電の使用に重点を置くかでもポータブル電源の必要性は変わると思います。

ご自身のキャンプスタイルに合わせてモバイルバッテリーもしくはポータブル電源を選択すると良いでしょう。

【まとめ】
炊飯器・湯沸し器キャンプ用コンロ
冷蔵庫クーラーボックス、渓流の川
電気毛布3L以上の湯たんぽ
扇風機自然の風、USB式小型ファン
ドライヤー日帰り入浴で済ませる
テレビ・ラジオスマホ
ポータブル電源モバイルバッテリー

節約キャンプ旅研究家

お金を掛けずにキャンプや車中泊をしながら野宿旅を楽しむ方法や旅のトラブル対策などを紹介しています。 他にも自作のキャンプ道具やキャンプ・車中泊の裏技なども発信しています。

たびんちゅやの最近の記事