「燻製トリオ」登場!「カップヌードル」「どん兵衛」「UFO焼そば」が燻製風味に
日清御三家「燻製トリオ」食べ比べ
今回は、日清食品から発売された「燻製トリオ」の3品、「カップヌードル 燻製チーズのチリトマト」「どん兵衛 燻製ベーコンのカルボナーラうどん」「焼そばU.F.O. 燻製マヨの塩カルビ味焼そば」をレビューします。
空前のキャンプブームで燻製料理が注目されるようになり、燻製料理専門店や燻製調理器具が身近なものになりました。ホームセンターのキャンプコーナーに行くと、数年前ならマニアックな商品だった「スモークキット」や「スモークチップ」が普通に売られていますよね。
日清食品がそんな燻製ブームに着目し、カップ麺に燻製をどう取り入れているのでしょうか。
「カップヌードル 燻製チーズのチリトマト」
まずは「カップヌードル 燻製チーズのチリトマト」。「カップヌードル」の中でも人気の「チリトマトヌードル」に、サクラチップで香り付けした「燻製チーズ」を組み合わせています。
燻製風味を効かせたチリトマト味のスープに、カップヌードルの麺と鶏肉主体の白謎肉やトマト加工品、コーン、キャベツなどの具が合わせられています。
本家「チリトマトヌードル」に入っているインゲンは入っていませんが、それ以外の具はしっかり入っていました。
スープには燻製風味がつけられていて、もともとの「チリトマトヌードル」の特徴であるピリ辛でスパイシーな味と好相性。スープ単体でも十分に燻製の風味が感じられ、チリトマトの味を盛り立てています。
別添のサクラチップで香り付けされた「燻製チーズパウダー」。サクラチップは燻製に使われるチップの中で最もポピュラーな存在で、色味がつきやすいのが特徴とのことで、今回のパウダーも何となく燻製の色がついています。
もっとクセがあるのかと思いきや、案外ほんのりした燻製風味に留まっており、スープの燻製の方が強いように感じました。よく見かける珍味のスモークチーズの方が燻製風味は断然強いです。
「どん兵衛 燻製ベーコンのカルボナーラうどん」
続いては、「どん兵衛 燻製ベーコンのカルボナーラうどん」。和風カップ麺ながら洋風のカルボナーラ味のスープに、ヤマザクラチップで香り付けされた「燻製ベーコン」を組み合わせています。
ほんのりと燻製風味を効かせたカルボナーラ味のスープに、幅広の油揚げ麺のうどんとベーコンなどの具が合わせられています。
スープはクリームベースにチーズを加えたまったり濃厚味で、黒胡椒のアクセントとともに燻製風味がほのかに感じられます。和風カップ麺の「どん兵衛」ながら和風感ゼロで、もはや「どん兵衛」の「ど」の時も感じられません。
ヤマザクラチップで香り付けしたベーコン。ヤマザクラチップは、肉料理やチーズと一緒に用いられることが多い香りの強いチップだそうです。
確かに燻製風味が強く香りますが、もともとベーコンは燻製風味がついているため、今回のベーコンが特別に「燻製トリオ」仕様と意識するほどには感じませんでした。
スープにもう少し強く燻製風味が感じられると良かったですが、和風カップ麺なのに和風感ゼロの時点でインパクトは十分です。
「焼そばU.F.O. 燻製マヨの塩カルビ味焼そば」
3つめは、「焼そばU.F.O. 燻製マヨの塩カルビ味焼そば」。カップ焼そばでは比較的よく見る「塩カルビ味」のソースに、ヒッコリーチップで香り付けされた「燻製マヨ」を組み合わせています。
塩カルビ味のたれに中太ストレートの油揚げ麺と、「燻製マヨ」キャベツを合わせています。具がキャベツのみなので少しさみしいですが、マヨネーズがあるので見た目には賑やかに映ります。
ソースは豚脂の旨みを強く効かせた塩カルビだれの味で、「カップヌードル」や「どん兵衛」はスープに燻製風味がつけられていましたが、このソースには肉や油を焼いた風味がついており、燻製風味はありません。
ヒッコリーチップで香り付けした「燻製マヨ」。ヒッコリーチップはベーコンやスモークサーモンに用いられる香り強めのチップとのことで、「カップヌードル」の「燻製チーズパウダー」に比べると燻製風味が強く感じられました。
塩カルビだれ味の焼き風味と合わせることにより、両者の相乗効果で臨場感がありました。キャンプでBBQと燻製を一緒にやっている感じでしょうか。
燻製風味は盛り立て役
3品とも燻製風味をバリバリ主役を張っているというよりは、それぞれの個性「チリトマト」「カルボナーラ」「塩カルビ」を中心に据えた上で、燻製風味はそれらを盛り立てる脇役に徹している印象を受けました。
3品の中では「UFO」の塩カルビ味と燻製風味の共演が、キャンプらしい臨場感があってオススメです。キャンプに行ってBBQや燻製がめんどくさい人は、燻製風味のカップ麺を食べて済ますのもありかもしれませんね。