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ブレーブスの「ドジャース相手に〇〇●〇でリーグ優勝に王手」は昨年とまったく同じ。1年前はここから…

宇根夏樹ベースボール・ライター
左から、E.ロザリオ、G.ヘレディア、A.デュボール Oct 20, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 10月20日、アトランタ・ブレーブスは、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズの第4戦に勝ち、3勝1敗としてリーグ優勝にリーチをかけた。あと1勝すれば、1999年以来のワールドシリーズ進出となる。

 ここまでは、昨年も到達している。リーグ・チャンピオンシップ・シリーズの相手がロサンゼルス・ドジャースであることも、第1戦から第4戦までの白星と黒星、○○●○も、1年前と共通する。ちなみに、第1戦の勝利投手と敗戦投手は、2年続けてウィル・スミス(ブレーブス)とブレイク・トライネン(ドジャース)だった。今年の第2戦が終わった時点で「歴史は繰り返す!? ブレーブスがドジャースに2勝0敗は昨年とまったく同じ。そのなかで最大の違いは…」と書いたが、そこからさらに、同じ勝敗が続いている。第3戦の黒星と第4戦の白星も、まったく変わらない。昨年のブレーブスは、ここからドジャースに3連敗を喫した。

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 同じ2チームが2年以上続けてリーグ・チャンピオンシップ・シリーズで対戦したのは、昨年と今年のブレーブスとドジャースが11組目だ。ナ・リーグが6組、ア・リーグは5組。これまでの10組中7組は、同じチームが続けてシリーズを制している。1976~78年のニューヨーク・ヤンキースは、3年連続でカンザスシティ・ロイヤルズを破った。

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 第1戦から第4戦までの白星と黒星――勝ったチームと負けたチーム――が2年続けて同じというのは、昨年と今年のブレーブスとドジャースが初めてだ。1969~70年のボルティモア・オリオールズとミネソタ・ツインズは、両年とも、オリオールズの○○○でシリーズが終わった。1984年までのリーグ・チャンピオンシップ・シリーズは、先に3勝を挙げたチームが勝者となる「ベスト・オブ・ファイブ」だった。1973~74年のオークランド・アスレティックスとオリオールズは、どちらの年も、アスレティックスの●○○に続いて第4戦が行われ、1973年はオリオールズが勝って2勝2敗とし、1974年はアスレティックスが勝ってワールドシリーズへ進んだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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