奈良県奈良市にあるマリオットの最高級ラグジュアリーホテル「JWマリオット・ホテル奈良」1階「校倉（あぜくら）」にて開催されたコラボイベントで特別メニューをいただいたのですが、普段のメニューにない特別料理が魅力的です。それにちょっとお得な気もします。ぜひ最後まで記事をご覧ください。

Chef Grace×Chef Yoshida Collaboration Event

いにしえの宝物蔵の建築様式にインスパイアされた雰囲気がステキな日本料理「校倉（あぜくら）」において7月の2日間、3回のみ開催されたこちらのイベント。

今は東京に拠点を置く、香港出身の人気料理家、グレース・チョイ氏とホテルの日本料理「校倉」の吉田料理長とのコラボレーションで、交互にお料理が出てくるメニュー構成でした。はじめは7品の予定が8品になったのだとか。

それではコースをご覧ください。

ホテルオリジナルラベル、奈良の地酒

ドリンクは各自で選びます。私は奈良の地酒「豊祝JWマリオット奈良オリジナルラベル純米冷酒」をチョイス。かすかに奈良漬けのような香りがしました。気のせい？

奈良ということで、花巴や風の盛り、クラモトなどもスタンバイ。ワインを飲まれる方もいらっしゃいました。

【吉田】毛蟹と生雲丹玉蜀黍プリン、かます寿司 鱧ちりと三輪素麺の大和真菜ジェノベ風

涼し気な日本料理の3品が登場。だしを使わずミルクで作った甘いとうもろこしのプリン、昆布の風味がする北海道の雲丹、その下には毛蟹。おだし汁のジュレ。暑い夏に最高のスターターですね。

三輪素麺は地元野菜の大和真菜（ヤマトマナ）をジェノベーゼ風にした冷製の麺料理。オリーブオイルと味噌を使っているそう。鱧の湯引きのせ。

手前は、スダチの香りをつけたカマスの押しずし。酢飯は甘め。若紅葉をあしらって、涼やかです。

【チョイ】大和肉鶏のしびれと辛さのソース 香港スタイル大和ポークの叉焼

パッと見は日本料理にも見えてしまうのですが、奈良のお肉を使ったチョイさんの中国料理2品です。大和ポークのチャーシューを先にいただきます。前日に焼いて寝かせているので脂が行きわたり美味。

大和肉鶏はピリ辛。そして香りが良い。肉質がしっかり。器や盛り付けもステキでした。

【吉田】鱸（スズキ）の洗い梅肉山葵、戻り鰹漬けにんにく卵黄醤油、ボタン海老紹興酒漬け

ボタン海老は中国料理の”酔っ払い海老”のように紹興酒漬けにしてあり、身がしまっているのにとろりと溶ける。醤油と紹興酒がマッチ！

宮城の戻り鰹ににんにく卵黄醤油を合わせて美味。愛媛の鱸（スズキ）は脂がのってうまみがたっぷり。

【チョイ】海老と春雨のピリ辛炒め

春雨のピリ辛炒めの上に炒めた海老。レモンをかけるとタイ料理のようにエスニックな味わいになりました。

【吉田】鮑と小芋の吉野煮、万願寺唐辛子、白髪葱、木の芽

山口産の黒鮑（クロアワビ）はさっと火を入れて。小芋、万願寺を吉野葛のとろみにて。

【チョイ】大和牛と大根の煮込み

こちらも見た目は日本料理なのですが、上品に八角の風味が漂います。お肉は噛み応えがあり、大根にはスープの味がひたひたにしみていました。香港も日本も家庭料理は似ているのかも？

【吉田】鰻とトリュフのご飯 実山椒

宮崎の日南の早場米、コシヒカリの新米にてすべて1等米に格付けされたものを炊き込みご飯に。鰻の炭火焼に卵黄の半熟天ぷら、そこにトリュフを削り、たれを合わせて仕上げ。

半切の海苔にのせて、たくあんを添えて供されました。あ～、おいしい～！おなかがいっぱいでもおかわりしたくなるお味でした。

【チョイ】燕の巣を使ったデザート【吉田】桃の日本酒コンポート カステラ 奈良の蜂蜜掛け

デザートは相盛りです。まず燕の巣のほうは、カシューナッツを揚げて煮込み、氷砂糖を使ったゴマ汁粉のような感じの冷たいデザートで、燕の巣がプルプルでいかにもお肌によさそう。

白あんのカステラを日本酒「クラモト」に浸して、桃にも「クラモト」を使いコンポート西、シャインマスカットをのせたもの。日本酒たっぷり。奈良産の蜂蜜をかけて、和製サヴァラン的な味わい。

※文中タイトルの【吉田】は吉田料理長、【チョイ】はグレース・チョイ氏。敬称略にて失礼いたします。

おわりに

以上、香港家庭料理と日本料理の珍しいコラボレーションコースでした。料理と料理の間に、さまざまなお話を伺い、いつものディナーとはまた違う楽しみ方ができました。貴重な食材もふんだんに使われていてお得な気もします。

仲良しシェフたちのコラボや酒造メーカー主催のものなど、今までもたまに参加していましたが、今後はますます積極的に楽しみたい！

次は、石川県の有名蔵元「農口尚彦研究所」とのマリアージュを楽しむ1夜限りのディナーが9月に開催されます。日本酒が好きな方はチェックしてください。

※本記事制作にあたってはガイドラインに基づき公平中立に制作しています。

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