道は続くよ、レッドソックスからカブスへ!? キンブレルの前には、リゾーやレスター、上原浩治も
クレイグ・キンブレルが、3年4300万ドルでシカゴ・カブスに入団する。まだ正式発表はされていないが、MLBネットワークのケン・ローゼンタールやジョン・ヘイマンらが報じている。
過去3シーズン、キンブレルはボストン・レッドソックスに在籍していた。先月、「上原浩治とともにワールドシリーズ優勝を味わった選手たち。その後、彼らの多くが移っていった球団があった」で書いたとおり、レッドソックスを去った後、カブスでプレーする選手は少なくない。
2011年の秋、レッドソックスのGMだったセオ・エプスティーンは、編成責任者としてカブスへ移った。調べたところ、2012年以降にカブスでプレーした選手のなかに、前レッドソックスあるいは元レッドソックスは14人いた。また、カブスで一塁を守っているアンソニー・リゾーは、2011年にサンディエゴ・パドレスからメジャーデビューする前に、マイナーリーガーとしてレッドソックスに在籍していた。カブス傘下のAAAにいる田澤純一は、2009年にレッドソックスからデビューし、2016年のオフにFAとなった後、数球団を経てカブスと契約した。
ただ、リゾーと田澤、キンブレルを含めた17人のうち、レッドソックスに在籍した時期がエプスティーンのそれと重なるのは、約半数の9人だ。上原浩治やキンブレルがレッドソックスへ入団した時、エプスティーンはすでにレッドソックスにいなかった。この点からすると、エプスティーンによる「レッドソックスからカブスへの道」が、今日も続いているとは言い難い。
とはいえ、キンブレルがカブスのユニフォームを着てマウンドに上がれば、今シーズンのカブスでプレーする前&元レッドソックスは、リゾー、ジョン・レスター、アレン・ウェブスターに続いて4人目となる。可能性は低いが、田澤が先に昇格すれば、キンブレルは5人目だ。それに対し、今シーズンのレッドソックスに、前&元カブスは一人もいない。