大谷に次いでホームランが多い2人はMVPのファイナリストにならず。2位と3位は優勝チームの併殺デュオ
11月6日、それぞれのアウォードのファイナリストが発表になった。ア・リーグMVPのファイナリストは、大谷翔平とテキサス・レンジャーズの併殺デュオ、マーカス・シミエンとコリー・シーガーだ。
44本塁打の大谷に次ぎ、ア・リーグで2番目と3番目にホームランが多かった、39本塁打のアドリス・ガルシア(レンジャーズ)と38本塁打のルイス・ロバートJr.(シカゴ・ホワイトソックス)は、どちらもファイナリストになっていない。
シーガーのホームランは33本、シミエンは29本だ。シーガーのOPS1.013は、大谷の1.066の次に高いが、シミエンの.826は、ガルシアとロバートJr.の.836と.857を下回る。
ただ、シミエンの出塁率.348に対し、ガルシアとロバートJr.の出塁率は.328と.315。また、ポジションが違うので単純に比較はできないものの、3人がそれぞれメインとしたポジションのDRSは+16(二塁)と+7(ライト)と+6(センター)、OAAは+13と+2と+13だ。こういったことが、ガルシアとロバートJr.ではなく、シミエンがファイナリストとなった理由かもしれない。
出塁率.410とOPS.932を記録したヤンディ・ディアズ(タンパベイ・レイズ)は、ホームランが22本、一塁のDRSとOAAは0と-5だ。
なお、ファイナリストと言っても、ここから改めて投票を行うわけではなく、すでに終わっている投票で、ポイントが多かった3人ということだ。大谷の受賞は、まず間違いない。ただ、あとの2人は、どちらが2位でもおかしくない気がする。
ナ・リーグMVPのファイナリストは、ロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)、ムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)、フレディ・フリーマン(ブレーブス)の3人だ。
こちらは、41本塁打のアクーニャJr.より多かった、ホームランのトップ3、54本塁打のマット・オルソン(ブレーブス)、47本塁打のカイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)、46本塁打のピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)のいずれも、ファイナリストになっていない。
受賞するのは、アクーニャJr.だと思われる。