あなたは、「ハーブはヨーロッパのもの」というイメージをお持ちではありませんか？

日本では、ハーブに対してヨーロッパをイメージされる方が多いのですが、実は「ハーブはヨーロッパだけ」というわけではないんですよ。

私たちが現在、本などで目にするハーブ使いの中には、「ネイティブアメリカン」と呼ばれるアメリカ先住民のハーブ使いが多く見られます。

植民地時代にはじめてアメリカの土地に足を踏み入れたヨーロッパ系白人たちは、ネイティブアメリカンたちのハーブ使いに驚いたと言います。

自然をまるで薬箱のように自在に使いこなす彼らは、現在でも「ハーブ使いの達人の民族」として、多くのハーブ愛好家から敬意を払われています。

今回の記事では、そんなネイティブアメリカンのハーブ使いを３つ、ミニレシピ付きでご紹介します。

• ※ハーブは治療の代わりにはなりません。ハーブを使用される際にはご自身の体調を考慮し、持病のある方はかかりつけ医にご相談ください。また、記事内のハーブのご使用はご自身の責任で実践ください。

ネイティブアメリカンのハーブ使い３つ

エキナセアのお茶

「ネイティブアメリカンのハーブと言えばこれ」と言われるのがエキナセアです。

エキナセアは日本でも人気のハーブなので、もしかしたらすでにお使いになっている方も多いかもしれませんね。

ネイティブアメリカンはエキナセアを万能薬として使っていました。

エキナセアを煮出したお茶は体内の解毒のために使われ、だるくなったり疲れがたまったり、喉が痛くなってきたら、すぐさまエキナセアのお茶を症状緩和のために飲み干しました。

エキナセアのお茶をしみこませて作った湿布はヘビにかまれた傷を癒し、エキナセアの「冷却作用」は肌の炎症を落ち着かせるために役立ったと言われています。

その他、歯痛やリウマチ、おたふくかぜ、はしかなど、あらゆる病へも使用されました。

疲れがたまったとき、風邪の前兆を感じたら１日３杯まで飲むことができます。長期使用は禁止のハーブですので、摂取は２～３週間以内にとどめるのがおすすめです。

※妊娠中・授乳中・自己免疫疾患の方はエキナセアの使用を避けてください。

アロエの湿布

日本でも親しまれているアロエは、ネイティブアメリカンも活用していたハーブのひとつなんです。

アロエの葉を半分に切るとゼリー状の葉肉が出てきます。

ネイティブアメリカンは、この葉肉は肌を感染から守る「絆創膏」の代わりとして使っていました。

アロエは日本でも江戸時代から生薬として使われてきたので、おばあちゃんが使っていたという方もいらっしゃるかもしれませんね。

アロエの葉肉は、日焼けあとの肌や虫刺されに使われています。

※アロエを塗ることで肌状態が悪化する人もいますので、必ずテストをしてからご使用ください。

ホワイトセージのスマッジ

スピリチュアル好きな方に人気のハーブ使い「ホワイトセージのスマッジ」。

実はこれもネイティブアメリカンのハーブ使いのひとつなんです。

ホワイトセージのスマッジとは、「ホワイトセージ」という種類のハーブを「スマッジ＝火をつけて煙を出す」使い方です。

ホワイトセージはネイティブアメリカンにとって聖なるハーブであり、その聖なるハーブの煙を浴びると、精神力を高め、ネガティブなエネルギーを追い出し「浄化」ができると信じられています。

この使い方はネイティブアメリカンのハーブ使いの中でもかなりの人気を誇るもので、世界中でホワイトセージのスマッジが行われています。

現在では、ホワイトセージのスマッジがあまりに人気になったために、ホワイトセージの乱獲が問題になっています。

ホワイトセージを守るためにも、購入する時には、適切な場所から収穫している信頼できる業者を選ぶようにしましょう。

参考：ホワイトセージを焚いている様子の動画
→ハーバリスト蘭のインスタグラム投稿へ移動します

占いをされる方は煙にパワーストーンやタロットカードを通したりしているようですね。

私は部屋で焚いて、お香感覚で使っています。

※ご自身で実践される際には、火のもとにご注意ください。また、煙を直接吸わないようにご注意ください。

さいごに

今回は、日本ではあまり知られていない「ハーブとネイティブアメリカン」についてのお話をご紹介しました。

記事内で気になるレシピがありましたら、ぜひ実践してみてくださいね！

では、また他の記事でお会いしましょう。