東北地方にも電力需給ひっ迫警報 23日(水)朝にかけては厳しい冷え込みに
きょう22日(火)、東京電力管内および東北電力管内に、初めて政府からの「電力需給ひっ迫警報」が出されました。
この要因の一つは今月16日(水)に起こった地震です。地震により火力発電所の運転が一部で止まっており、電力の供給が通常より減った状態となっています。
これでポカポカ暖かければよかったのですが、きょうは真冬のような寒さになっています。
きょう正午の気温は、東京都心で1.9度、仙台で0.5度など昼間でも暖房に頼らざるを得ないような寒さとなっています。この2つの状況が重なったことで電力需給が極めて厳しい状況になっているとのことです。
この寒さをもたらしているのが低気圧です。
きょうは関東付近に低気圧が発生して日差しがなくなり、さらにこの低気圧が北から冷たい空気を引き込んでいることで極端な寒さになっています。
きょう夜になるとこの低気圧は離れて晴れてきますが、それがさらに気温の下がる要因となります。
日が沈んだ後は「放射冷却」と言って、地表付近の熱が上空に逃げる現象が起こります。雲がない夜はその放射冷却が一層強まるため、気温がさらに下がっていく見込みです。
あす23日(水)朝の最低気温は、仙台で-1度と約2週間ぶりの冬日の予想です。また宮城県内でも内陸では-5度前後という厳しい冷え込みになる所もありそうです。
東北電力によると、厳しい寒さが予想されているため暖房を切る必要まではないということですが、同時に家電製品の節電のポイントも東北電力ホームページ内で紹介されています。これを機にご参照ください。
https://www.tohoku-epco.co.jp/dprivate/saving/how_to_use/