【小田原市】英国で認められたプロが手がける庭づくり「髙建興業」
みなさん、お庭づくりといえばどのようなものを思い浮かべるでしょうか。
ここ小田原市を拠点とする髙建興業では、石積みのプロが理想にあったお庭づくりや外構を担っています。今回はそんな知る人ぞ知る石積みの魅力を、小田原を拠点に幅広く活躍されている髙建興業代表の髙橋 透さんにお話を伺いました。
英国の伝統的な石積み「ドライストーンウォーリング」
髙橋さんは、南足柄市のご出身。10代の頃にたまたま出会った石材店での仕事に興味を持ち、それをきっかけに石積みの魅力にハマっていったのだそうです。ご自身で石積みを職業にされ、独立後には英国式の伝統的な石積みを学ぶため渡英。そこでドライストーンウォーリング(空積み)というモルタルやコンクリートを使わずに積み上げる英国の伝統石積認定試験を受け、見事資格を取得され帰国されました。この資格試験の難易度は非常に高く、日本での資格保有者はまだ数十名程度。ですがこれは決して英国独自の手法なのではなく、小田原でも一夜城の石垣があるように日本でもれっきとした手法でもあります。この英国伝統石積認定試験は、古くから伝わる技法を後世にも継承していこうと始まった資格試験でもあるとのこと。髙橋さんはそういった考え方にも賛同し、資格取得に至ったのだそうです。
なるべく自然に近い形で、無駄を出さないことへのこだわり
石といってもさまざま種類がありますが、こちらで多く使われているのは真鶴で採石できる「小松石」というもの。採石場には髙橋さん自ら足を運び、その場で、使える石を使える分だけ選び運ばれるのだそう。一度に多く運び出せば楽でもあるように思えますが、使えなかった石を後で破棄することなどないようになるべくそのまま使えるものを中心に選んでいるとのことです。
また、あまりキッチリと計算して作るのではなく、加工はするもののあえてその場の自然に馴染む形で作られていくのが髙橋さんのこだわりでもあるとのこと。
そのこだわりは、実際に手がけられたお庭を見てさらに納得しました。お庭の石積みは、あたかもずっと前からその庭にあったかのように自然に馴染み、全く違和感なく調和していました。ですが、見れば見るほどにそのスタイリッシュさも感じられ、石積みによってそのお庭の植物、自然がさらに生き生きとしているようにも感じます。
「横浜フラワー&ガーデンフェスティバル2024」への展示
現在髙橋さんが手がけられているのは、GW期間中の2024/5/3(金)~2024/5/6(月)にパシフィコ横浜で実施される「横浜フラワー&ガーデンフェスティバル2024」で展示する作品です。日本最大級の園芸フェスであり、髙橋さんはメインのショーガーデンを手がけられるということで作業のまっただ中。取材させていただいた日は、桜も満開で見事な晴天でしたが、不安定な天候が続いていた合間でもありました。ですが、展示に向けて悪天候の中でも作業場では作品の制作が続けられているそうです。
4月がスタートし、また新しい季節が訪れました。
お庭づくりでお悩みの方、理想のお庭にしたい方などぜひご相談されてみてください!