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10月なのに宮城県で真夏日観測 実りの秋 農作物は高温に注意

小杉浩史気象予報士 / ウェザーマップ所属
収穫の時期を迎えている宮城県内の米(今月2日 著者撮影)

ここ数日、宮城県は安定した晴天が続いていて、同時に平年を上回る暖かさ…というより暑さが続いています。もう10月だと言うのに、きょう4日(月)は丸森と白石で最高気温30度以上の真夏日になりました。

4日(月)の最高気温(提供:ウェザーマップ)
4日(月)の最高気温(提供:ウェザーマップ)

10月に真夏日になるのは、丸森で8年ぶり、白石では統計史上初めてのことになります。この気温の高さはいつまで続くのでしょうか。

向こう10日前後は農作物の管理に注意を

4日(月)日中の衛星赤外画像(提供:ウェザーマップ)
4日(月)日中の衛星赤外画像(提供:ウェザーマップ)

きょう北海道には前線による雲の帯が伸びていましたが、その他は全国的にもよく晴れました。北海道にかかっている前線は秋雨前線。この北側には秋本来の涼しい空気がある一方で、南側では暖かい空気の力が今さら強まっています。

4日(月)の上空約1500mの暖気(提供:ウェザーマップ)
4日(月)の上空約1500mの暖気(提供:ウェザーマップ)

先週台風16号が抜けた後、この季節外れとも言える暖かい空気が強まり、それによってきのう3日(日)は大分県の日田で最高気温35.7度と猛暑日を記録。きょうは東北地方でも30度以上の真夏日が観測されました。もう10月だと言うのに、です。

例年であればこうして暖かい空気が一時的に流れ込んできても、すぐに北の涼しい空気がそれを追い払うのですが、今年は暖かい空気が粘りを見せます。

仙台の向こう10日間の予想気温(提供:ウェザーマップ)
仙台の向こう10日間の予想気温(提供:ウェザーマップ)

さすがに宮城県で真夏日が出るということはこの先はないものの、秋の深まりは平年より遅く、来週初めにかけては平年より気温の高い日が多い見込みです。

これを受けて気象庁からはきょう「高温に関する早期天候情報」が東北から沖縄の広い範囲に発表されました。

高温に関する早期天候情報発表状況(気象庁ホームページより)
高温に関する早期天候情報発表状況(気象庁ホームページより)

この早期天候情報は、以前は「異常天候早期警戒情報」という名前だったもので、平年より著しく気温の高い・低い状態が予想される時などに発表されます。

宮城県内は今ちょうど“実りの秋”を迎えていますが、農家の方は農作物の管理にご注意下さい。

気象予報士 / ウェザーマップ所属

東京都出身。大学卒業後、会社員やフリーターなどを経て、2012年に気象予報士を取得。2015年からミヤギテレビにて気象キャスターとして出演中。趣味はバイクに乗ること、目標は「宮城の天気と言えばこの人!」と言われること。南東北の北東から、天気の怖さと面白さをお伝えします。

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