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カーショウは16シーズン目もドジャースで投げる。200勝まであと3勝

宇根夏樹ベースボール・ライター
クレイトン・カーショウ(ロサンゼルス・ドジャース)Oct 12, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 これまでの15シーズンと同じく、クレイトン・カーショウは、来シーズンもロサンゼルス・ドジャースの投手としてマウンドに上がる。昨オフに続き、今オフもFAになったが、ドジャースと再び1年契約を交わした。ちなみに、メジャーデビュー前も、移籍は経験していない。2006年のドラフトで、ドジャースから全体7位指名を受け、プロ入りした。高校生に限れば、最高順位の指名だった。

 今シーズンの年俸1700万ドルに対し、来シーズンの年俸は1500万ドルながら、実質的には変わらない。今シーズンは、先発登板数に応じた出来高のうち、300万ドルを得たので、計2000万ドルだ。来シーズンの契約には、サイニング・ボーナス(契約金)の500万ドルがついていて、こちらも計2000万ドルとなる。

 昨シーズンの防御率3.55と今シーズンの防御率2.28からすると、金額は多少増えてもよかったような気がする。FIPは3.00と2.57だ。ただ、登板は、両シーズンとも22試合。規定投球回未満の121.2イニングと126.1イニングにとどまった。

 また、ドジャースを除くと、カーショウが入団する可能性のあった球団は、9月に「カーショウは今オフにドジャースを去り、来シーズンはレンジャーズで投げるのか」で書いたとおり、故郷に近いテキサス・レンジャーズくらいしか思い浮かばない。

 カーショウは、200勝まであと3勝に迫っている。3000奪三振までは193奪三振だ。後者は難しそうだが、前者の到達はほぼ確実だろう。今シーズンと同じ12勝を挙げると、ドジャース一筋に投げて209勝のドン・ドライスデールと並び、233勝のドン・サットン(他球団を含めると324勝)に次ぐ、球団2位に浮上する。2807奪三振は、すでに球団最多だ。今年4月に、2696奪三振のサットン(他球団を含めると3574奪三振)を上回った。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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