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遊撃手ビッグ4の契約は、上が3億5000万ドル、下は1億7700万ドル。その差はほぼ2倍!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ダンズビー・スワンソン(上)とカルロス・コレイア Oct 30, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 FA市場に残っていた最後の大物、ダンズビー・スワンソンも、来シーズンからプレーするチームが決まったようだ。ESPNのジェフ・パッサンが、シカゴ・カブスとの契約合意を報じた。ESPNのカイリー・マクダニエルやMLB.comのジョーダン・バスティアンらによると、契約は7年1億7700万ドルだという。

 スワンソンを含む「遊撃手ビッグ4」は、1億5000万ドル以上の大型契約を、揃って手にした。カルロス・コレイアはサンフランシスコ・ジャイアンツと13年3億5000万ドル、トレイ・ターナーはフィラデルフィア・フィリーズと11年3億ドル、ザンダー・ボガーツはサンディエゴ・パドレスと11年2億8000万ドルの契約を交わした。

 コレイアとスワンソンの契約総額には、約2倍の差がある。ターナーとボガーツと比べても、スワンソンは1億ドル以上少ない。

 もっとも、年平均額は、そこまで違わない。コレイアが2692万ドル、ターナーが2727万ドル、ボガーツが2545万ドル、スワンソンは2528万ドルだ(1000ドルの単位を四捨五入)。総額の大きな差は、契約年数の違いに起因する。

 契約期間の年齢(各シーズンの6月30日時点)は、コレイアが28歳~40歳、ターナーとボガーツが30歳~40歳、スワンソンは29歳~35歳だ。この契約が満了した後、スワンソンが36歳~40歳の5シーズンに計1億ドル以上を得るとは、現時点では考えにくい。けれども、30代半ばになっても衰えの兆候がまったくなければ、あり得なくはないだろう。また、その頃には、相場が上がっているかもしれない。

 なお、スワンソンのカブス入団は、妻が要因となった可能性もある。それについては、こちらで書いた。

「新婚の妻が球団を選ぶ決め手になる!? このFAはシカゴのサッカー選手と今月結婚」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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