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「そもそも韓国語できない」河野太郎外相が韓国人記者の日本製カメラ使用をあおったニュース否定

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
日中韓外相会談で話す河野太郎外務大臣(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

 河野太郎外務大臣が8月21日、日本製品不買運動にからめて韓国人記者に「そのカメラはどこのメーカーか?」と聞いたとされるニュースについて、河野外相は自身のTwitterで否定しました。

「そのカメラはキヤノン? ニコン?」

 問題のニュースは韓国メディア『チャンネルA』が報じたものです。

 YouTubeに公開されたニュースでは、河野外相が「それは何? キヤノン? それは?(記者が回答「ニコンです」)ニコン。キヤノンが二人ですね」と喋っている様子を確認できます。

 この件について『チャンネルA』は、「日本製品不買運動を念頭においたうえで、日本製品の優位性を強調したものだ」と報道。ニュースを見て日本でも河野外相を批判する声と応援する声の両方があがりました。

河野外相「日本人記者と雑談していただけ。そもそも韓国語できない」

 Twitterを中心にこのニュースが拡散していくにつれ、河野外相は22日に自身のTwitterアカウントで「日本人記者と雑談してたら、その中に韓国の記者も混じってただけ。そもそも韓国語できないから」と報道の内容を否定しました。

 投稿されたツイートを解釈すると、

  • 韓国人記者に聞いたわけではなく日本人記者と話していた
  • カメラメーカーを聞いたのは大きなカメラを持っていたことへのねぎらい

 ということになります。

 たしかに『チャンネルA』が公開した映像を見るかぎりでは、日本人記者と会話しているだけのようです(記者の姿は写っていませんが、「ニコンです」と回答しているセリフは日本人が話しているように感じます)。

 もちろんこの映像から「日本製品不買運動にからめて、キヤノンやニコンのカメラを使っている韓国人記者を煽っている」と受け取ることもできなくはありません。

 が、河野外相が「誰が言い始めたか知らないが、こういうバカなこと言うのはやめようよ」と言っているように、騒ぐほどのことではないと筆者も思います。

 不必要に対立を煽っても良いことはありません。落ち着きましょう。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。インターネット(SNS)で起きる炎上の解説、デマのファクトチェック、スマホやガジェットの話題、生成AIが専門。最近はYouTubeでも活動しています。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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