「生ごみが消えるってホント!?」自家製生ごみ処理器「キエーロ」を1年使ってみた結果
これからの時季、気になるのが「生ごみの臭い」です。
暑くなってくると腐敗が早く臭いやすく、害虫を引き寄せる原因となってしまいます。
生ごみは早めに処理したり回収に出してしまうのがベストですが、連休などはタイミングが合わないと回収までに数日開いてしまうことも…。
そこで、自宅でできる「生ごみ処理器キエーロ」で処理をすることにしました。
土に入れるだけで生ごみが消えてしまうと言われている「キエーロ」
実際の使用感や使い勝手など、今回は「キエーロ」を1年間使ってみた結果を紹介します。
自家製生ごみ処理器「キエーロ」とは?
神奈川・葉山に在住の松本信夫さんが、25年ほど前に生み出した自家製生ごみ処理器。
土の中の微生物(バクテリア)を利用し、生ごみを分解・消滅させることができます。
分解用の菌等は不要、生ごみを入れても土の量が増減することはなく、簡単で経済的に使えるのが特徴です。
キエーロは風と太陽と土、この3つがポイント。
1.風
風通しを良くするために、密閉しないことが大切です。
容器には穴をあけてすき間を必ず作っておきます。
2.太陽
分解には土の温度を上げる必要があります。
太陽の光を取り入れられるように、ふたや屋根に当たる部分は透明のものを選びます。
3.土
微生物の住みかでもあるので、砂では住めないし、粘土状の土は住みかには向いていません。
これ以外なら、使い古したプランターの土など、どんな土でもOK!
筆者は安価という理由で、使われることが多い黒土を利用しています。
さぁ、キエーロを作ってみよう!
用意するものは土(筆者は黒土にしました)とキエーロ用の容器とふたのみ。
容器には軽くて持ち運びしやすい、無印良品の「やわらかポリエチレン」を選びました。
賃貸なので据え置きではなく、掃除の際などに持ち運びしやすいサイズ。
この中に黒土を入れるだけなので、あっという間に完成です。
一人暮らしということもあり、一番小さいサイズのキエーロができました。
キエーロで分解できるもの
キエーロは土の中に含まれるバクテリアが生ごみを分解するので、バクテリアが好む「人が食べられるもの」の分解に向いています。
●野菜くずや果物の皮
●生肉や魚の内臓
●揚げ油の廃油やフライ物
●ご飯・パン・麺類
…など。
中でも、揚げ油はバクテリアの大好物。
廃油を入れると動きが活発になり分解を促進するので、廃油が出た時は必ず入れています。おかげで廃油の処理もラクになりました。
キエーロで分解できないもの
反対に「人が食べられないもの」は、バクテリアも分解が苦手なので向いていないと言えます。
●肉や魚の骨
●貝殻など
これらは分解できないもの。
●トウモロコシや玉ねぎの皮
●卵の殻
●柑橘類の皮
これらは分解可能ですが、時間がかかるので生ごみとして回収に出しています。
キエーロで生ごみを処理してみよう!
生ごみを入れるための穴を掘ります。
土をかぶせて生ごみを埋めるので、深めに掘ります。
土と生ごみを混ぜ合わせます。
生ごみは事前に細かく刻んでおくと分解が早くなるので、筆者は容器に入れる前に大きいものはフードプロセッサーで細かくしてから入れます。
バクテリアはある程度の水分が必要なので、水分が足りない時は水を加えて混ぜています。
水分量は泥団子ができる程度の固さを目安にします。
また分解促進にもなるので、水分の代わりに廃油を混ぜることも多いです。
最後に乾いた土をかぶせます。
生ごみが土からはみ出していたり、表面に湿った土が被っていると、臭いや虫が発生する原因になってしまいます。
それらを防止するために、表面全体はしっかりと乾いた土でカバーします。
次に使う時は別の場所を使って埋めます。
筆者は慣れるまでケース内をざっくり4分割し、順番に回して使っていました。
1年間使ってみて…
筆者は飽きっぽいので、途中でやらなくなったり、失敗して挫折するかなと、始める前は思っていました。
予想に反して!?1年間ゆるゆるとキエーロ生活が続いています。
始めたのが初夏だったので暑さで分解が早く、コツを掴みやすかったのがよかったのかもしれません。
冬になると気温が下がり分解が遅くなってしまうのですが、蓋つきの容器で一時発酵させたりして、どうしたら分解しやすくなるか工夫することも楽しめるようになっていました。
キエーロは分解が進んでも堆肥が増えることがなく、お手入れの手間がないのがラク。
おまけにごみの回収日を気にしなくてもいいので、気に入っています。
※内容は個人の感想や見解を含みます。
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