春はトラウト解禁の季節 ニジマス釣りに行こう【放流魚なら簡単に釣れます】
春はトラウト(マス類)解禁の季節です
日本の河川や湖沼に於いては北海道を除いてトラウト(マス類)は釣りが出来ない禁漁期と釣っても良い解禁期間が定められている場合が多いです。
地域によって期日に差異はありますが本州以北では概ね春から夏が河川や湖沼でニジマスやヤマメ等のマス類の釣りが出来る期間です。
解禁日が近くなると、その地域を受け持つ漁協などが釣り人のためにニジマスやヤマメを放流して解禁日に備える水域も多いです。
この解禁直後の放流されて間もないマス類なら比較的簡単に釣ることが出来ます。
今回は放流直後のニジマスを狙ってその釣り方と魅力を簡単に紹介致します。
ニジマスについての雑学
ニジマスは主に北アメリカの河川に生息するサケ科の魚で、日本へは明治時代にアメリカ合衆国から移入されたと言われています。
原産地の北米では最大で体長1mを超えるほどに大きくなりますが日本の河川や湖沼で見かけるニジマスは環境の違いからか大きくても体長40cm前後の個体が多いです。
春に放流されるニジマスは養殖場で育てた生後2〜3年の体長20〜30cm前後の個体が多いようです。
釣りのターゲットとして人気の高いニジマスですがアメリカから移入された外来種であり、日本の侵略的外来種ワースト100に選定されていると言う負の側面も持っています。
幸いなことに低水温を好むニジマスは北海道を除く日本の環境下では産卵して自然に増えていく事は無いと言われています。
また一説にはその食性の貪欲さから放流されたニジマスの殆どの個体は釣り人に釣られてしまうとも言われています。
ニジマス釣りの醍醐味はその引きの強さと派手なバトル
ニジマスが釣り人から選ばれる最大の理由は、針に掛かった後の力強い引きと、やり取りの最中に見せる派手なエラ洗いのジャンプでしょうか。
手竿でニジマスを釣る時の道具や餌など
ニジマス釣りと言うとリール竿を使ったルアー釣りが有名ですが、細身の手竿に虫エサの組み合わせで釣るやり方もまたリール釣りとは違ったスリリングな釣りが楽しめます。
今回は手竿でのニジマス釣りを紹介します。
ちなみに手竿とはリールを使わない釣竿の事です。
ニジマス釣りの餌と言うと虫エサとイクラが有名です。
イクラとは、あの高級食材のイクラの事です。
虫エサはブドウ虫と言う呼び方で釣具店で通年販売されていますので簡単に入手できます。
上の写真のようなプラスチックのケースに20〜30匹が入って500円前後で販売されています。
ブドウ虫と言っても分類学上の本物のブドウ虫ではなくミツバチ蛾と言う蛾の幼虫です。
1ケースあれば1日の釣りには十分に間に合います。
餌を針に付ける時は上の写真のように頭から尻の方に刺し通す形で付けます。
針は今回はがまかつの山女魚6号のハリス付きの製品を使いましたが、他にもいろいろなメーカーからマス類専用の釣り針が出ていますのでお好みの製品を選べば宜しいと思います。
上の写真のようなハリス付きの製品を選べば針にハリスを結ぶ手間が省けます。
ニジマスは針に掛かるとかなり強い力で引き込みます。
この強い引きに耐える為には竿の長さと柔軟性が大切になります。
手竿でのニジマス釣りの醍醐味を味わいたいなら5mのハエ竿がお薦めです。
ハエ竿と言うのはオイカワを釣るための釣竿の事です。
細く軽く柔軟性に富んでいます。
ニジマスが掛かるとハエ竿は弓なりに曲がります。
しかし、最近のカーボン竿は非常に丈夫で滅多なことでは折れることは有りません。
針に掛けたニジマスを首尾よく手元まで寄せたら最後はタモ網で掬い取りましょう。
今回釣れたニジマスは30cmをゆうに超える中々の良型です。
本州以南で釣れるニジマスは基本的に全て放流魚です。
尾ビレの形を見ると放流直後の個体か、放流から数ヶ月経過した個体なのかが分かります。
放流直後の個体は放流直前まで養殖池で過密状態で飼われていたため他の個体と擦れ合って尾ビレが擦り切れて丸まっています。
放流されて数ヶ月が経過すると、この擦り切れて丸まった尾ビレが元の形に復活して角張った三角形に戻ります。
こうなったニジマスが釣れるとその引き味は物凄いものがあります。
そんなニジマスと対峙してやり取りを楽しみたいなら手竿での釣りに限ります。
皆さんもこの春はニジマス釣りにトライしてみませんか。
きっとハマりますよ!!
最後までご覧頂きありがとうございます。
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