夏空と猛暑が続く東京、なぜ梅雨明けじゃない?八王子は39度予想も
晴天域にスッポリ
きょう12日(水)も東京都心は朝から真夏の強烈な日差しが照り付け、午前7時半頃には早くも30度に到達しました。
週末からの雲の様子をみると、9日(日)は晴れ間があったものの、まだ梅雨前線の雲域が関東に広くかかっている状態でした。ところが九州北部で大雨特別警報の発表されたおととい10日(月)は、関東に関していえば、夏空が広がって猛暑となり、今夏初めて熱中症警戒アラートが出され、東京都心で初猛暑日となる36.5度を観測するなど、今夏一番の暑さとなりました。この日に関東甲信地方で梅雨明けの発表があるかと思われましたが、見送られました。(関連記事)
その後、きのう11日(火)も夏空と猛暑が続き、きょう12日(水)も上述した通り、真夏の空でスタートしています。
気象庁の見立てとしては、あさって14日(金)頃に梅雨前線が一時的にやや南下し、一時的に梅雨空が戻るような予想があるため、これをやり過ごしてからの梅雨明け発表ということになるのかと思いますが、実質、梅雨明けしている状況です。
天気図も梅雨明け猛暑型
きょう12日(水)午前6時の実況天気図をみても、関東地方には南の海上から太平洋高気圧が張り出し、梅雨前線は日本海から東北北部へと北上しており、まさに梅雨明けをして猛暑となるようなパターンです。
ただ猛暑と湿った空気、そして上空の寒気の影響で、きょう12日(水)午後も、北部を中心にいわゆる夏の夕立がありそうですから、真夏の空が広がっても、急な雨や雷雨には要注意です。
関東には広く熱中症警戒アラート
関東地方にはきょう12日(水)も広い範囲に熱中症警戒アラートが発表されており、熱中症に最大級の警戒が必要です。
コンピュータによる最高気温ガイダンスでは、東京の多摩地方から群馬にかけての内陸で38度以上まで上がると予想され、今現在、最も高い予想はGSMガイダンスによる八王子の39.3度となっています。
ちなみに東京都心の予想最高気温は、MSMガイダンス36.4度、GSMガイダンス35.6度で猛暑日となる可能性が高く、おととい10日(月)36.5度を超えて、今年一番を更新する可能性もあります。
梅雨明けの発表はないが、今が真夏の最盛期か?
ところで、梅雨明けの発表がないまま、夏空と猛暑に見舞われている関東地方ですが、これから来週前半にかけての1週間から10日間程度が当面真夏の最盛期となる可能性があります。
あさって14日(金)の曇りマークをやり過ごしたあと、来週前半にかけて太平洋高気圧の勢力はピークとなりますが、来週の後半には衰弱傾向となりそうで、それとともに来週の後半以降は雲の広がる日が多く、最高気温も30度そこそこで、月末にかけて猛暑となるような状態はあまり予想されていません。
気象庁からはおととい10日(月)、エルニーニョ現象が続いている旨の最新情報がありましたが、今後エルニーニョ現象の影響が強まれば、太平洋高気圧の日本付近への張り出しは弱まる傾向となりますので、8月にかけて不順な天候となる可能性もあります。