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「今年こそ片づける」という目標ではキレイにならない!片づけが成功する秘訣は「今年がんばりたいこと」

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

「今年こそ片づけをがんばる!」と新年に目標を立てた人もいるでしょう。しかしその目標では残念ながら片づきません。

片づけること、そのものを目標にするときつい…

●今年こそ片づけてスッキリする
●キッチンカウンターの上に何も置かないようにする
●寝る前には部屋を必ずリセットする
●毎日5分片づける

このように、よくありがちな片づけの目標は片づけること自体を目標にしています。

実は「片づけること」を目標にすると達成が見えにくく「片づけなくちゃいけない」という義務感が生まれ、モチベーションも上がらずストレスを感じるようになるのです。

片づけは、やりたいことを叶えるための一つの手段

片づけが苦手な人こそ「今年こそは!」と気合をいれがちです。確かに「片づけるぞ!」と気合を入れるのも大事ですが、片づけることそのものを目標にするのではなく、2024年にがんばりたいこと、やりたいことを叶えるための一つの手段として片づけに取りくむことを私はおススメしています。

例えば、

●仕事が忙しくなり帰りが少し遅くなるけど、家族との食事の時間は今までと同じように大事にしたい。
●取りたい資格があるから勉強する時間を確保したい。
●育休から復帰するから仕事と家事、育児をこなせるように頑張りたい。
●これから毎日子どもの弁当作りが始まるから頑張りたい。

このように今年がんばりたいこと、やりたいことがあるでしょう。それらをスムーズに取り組むことができるようにするために、どのように家を整えればよいのか、またはそれらがスムーズにいかない原因が家の中にあるとしたらそれは何か?を考えるのです。

例えば、

●効率よく調理を行うためにキッチンを見直したいがモノが多すぎないか?
●家族に食事の準備を手伝ってもらうのに、家族がどこに何があるかわかっていない…
●親やパートナーに子育てを手伝ってもらうために、子どもの服やおもちゃの収納をどうすれば今よりわかりやすくなるか。
●弁当箱や弁当作りグッズは、月に1回しか弁当を作らない今の場所のままでよいのか

このように今年やりたいことをスムーズに叶えるために家の中をどのようにすればいいのかを考えることが、自然に「片づけ」に取り組むことなります。

成果を感じるようになるとモチベーションも維持でき、片づいた状態をキープできたり、他の面でもメリットを感じることができるようになるでしょう。

我が家の「家族が手伝えるキッチン」の一部
我が家の「家族が手伝えるキッチン」の一部

片づけは、一生続くから

今年はあんなことををしたい、これも頑張ってみたい!という思いが今はあふれているころでしょう。

片づけは一生続けなくてはいけません。だから気合で何とかするではなくいかに続けていけるかが大事です。

そのためには片づけること自体を目標にせず、今年やりたいこと・がんばりたいことを叶えるための手段の一つとして暮らしの中にうまく取り入れる必要があるのです。

ちなみに私の場合は、2024年は仕事で叶えたい目標があります。そのために料理、洗濯、掃除・片づけを家族に堂々とお願いできる仕組みをつくるために家の片づけを進めていこうと思っています。

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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