大谷、160キロ右腕から今季4号も、足首捻挫で途中交代。日本中が注目するマー君との対決は幻に
4月27日(日本時間28日)に行なわれたロサンゼルス・エンゼルス対ニューヨーク・ヤンキース戦に5番指名打者で先発出場を果たした大谷翔平。1打席目にヤンキースの160キロ投手、ルイス・セベリーノから右翼スタンドへ弾丸ライナーを叩き込んだ。
3年連続でヤンキースの開幕投手を務めていた田中将大から、開幕投手の栄誉を奪った24歳のセベリーノは、フォーシームの平均球速がメジャーの先発投手としては最速の97.6マイル(156.2キロ)を誇る”メジャー最速先発投手”で、球速では負けることがほとんどない大谷の97.4マイル(155.8キロ)を僅かにだが上回る。
2回裏の第一打席、左打席に立った大谷に対しての初球は外角に僅かに外れた98マイル(156.8キロ)のフォーシーム。2球目は外角低めに沈む86マイルのチェンジアップでストライクを奪った。そして、3球目。セベリーノは内角に97.2マイル(155.5キロ)のフォーシームを投げると、大谷のバットは難しいボールを見事に捉えた。
打球初速112マイル(179.2キロ)の弾丸ライナーを410フィート(125メートル)先のライト観客席に一直線で叩き込んだ。
自信を持って投げた内角高めへのフォーシームを完璧に捉えられたセベリーノは、「奴は凄い。次からは、もう内角には投げない。奴はグッドヒッターだ。俺は良い球を投げたんだけど……。脱帽だよ」と白旗を上げた。
「素晴らしいスウィングだった。」と大谷のホームランを振り返ったヤンキースのアーロン・ブーン監督は、「打者としても、投手としても大きなインパクトを残している。彼のパワーは本物で、とても身体能力が高い選手だ。彼は野球界の宝なので、我々との戦いが終わった後には、また活躍を続けて欲しい」と最大限の称賛を与えた。
5回裏の第2打席ではセベリーノが投げてチェンジアップにバットを折られて二塁ゴロに倒れた。左打席から全力で一塁に走り抜けた際に、一塁ベース上でニール・ウォーカーと接触。その際に左足首を捻って、第3打席では代打を送られた。
試合後の大谷は治療のために会見をキャンセル。エンゼルスのマイク・ソーシア監督は軽度の捻挫で、大事を取って途中交代させたとコメント。今日28日(日本時間29日)には、日本中が注目するヤンキースの田中との”メジャー初対決”が予定されているが、試合前の様子を見てから大谷の出場を判断すると説明。
29日の試合では先発を外れることが明らかになり、田中がマウンドに上がっている早い回に代打で起用されない限り、ファンが楽しみにしていた対決は次回以降までお預けとなった。