【写真速報】マイナーリーグでリハビリ登板のダルビッシュ、右肘の痛み再発で1回緊急降板
右上腕の痛みで故障者リスト入りしているシカゴ・カブスのダルビッシュ有が、8月19日(日本時間20日)にインディアナ州サウスベンドで行われたマイナーリーグ(1A)の試合に先発したが、1イニングを投げただけで肘の痛みが再発して緊急降板した。
シカゴから車で1時間半ほどの距離にある1A、サウスベンド・カブスのユニフォームに身を包んだダルビッシュは、初回に19球(10球がストライク)を投げ、1被安打、1与四球、1奪三振で終えた。ストレートは最速で95マイル(152キロ)を計測。1回裏の味方の攻撃時にはベンチの裏に引っ込み、2回表にマウンドへ戻ってきたが投球練習をしている最中に炎症を起こしていた右肘に違和感を覚えて降板した。
5月20日のシンシナティ・レッズ戦で今季初勝利を挙げたダルビッシュだが、その試合後に右上腕の痛みを訴えて故障者リスト入り。メジャー復帰を目指して、6月25日にはこの日と同じサウスベンドでリハビリ登板を果たし、5回3被安打、1失点と抑えたが、試合後に右肘の炎症が見つかり、復帰が約2ヶ月伸びた。
今月8日と14日には打者相手に実戦形式の投球を行い、「すごく良い感じで、準備万端」とジョー・マドン監督に伝えて臨んだマイナーリーグでのリハビリ登板だったが、予定していた3イニング、60球に達することなく早期降板となった。
6月25日の試合でも肘の違和感があったが、そのまま投げ続けた結果、試合後にはかなりの痛みを感じたこともあり、この日の試合では無理することなく、2回の投球練習中に自ら降板を申し出た。
順調に行けば、この日を含めてマイナーリーグで3度のリハビリ登板後に、今月下旬にもメジャー復帰の青写真を描いていたが、想定外の緊急降板で今季中のメジャー復帰に赤信号が灯った。
降板後に会見をしたダルビッシュは、「今季中に復帰するつもり」と力強く言い切ったが、ダルビッシュの気持ちとは裏腹に右肘の状態には不安が残る。
昨オフにカブスと6年総額1億2600万ドル(約140億円)の大型契約を結んだダルビッシュだが、今季は故障に苦しめられ、8試合に先発して1勝3敗、防御率4.95と成績も奮っていない。