【茅ヶ崎】木版画家・絵本作家、古知屋恵子さんの作品展、茅ヶ崎市内の2つのギャラリーで開催中
茅ヶ崎市在住の木版画家・絵本作家、古知屋恵子さんの作品展が今年も同市内2つのギャラリーで開催中です。
今回で29回目を迎える個展では、新作・旧作の展示と古知屋さん御本人による紙芝居(ギャラリー街路樹のみ)を行う他、毎年心待ちにされているファンも多いカレンダー(2025年版)も販売中。
茅ヶ崎市中海岸のギャラリー街路樹では、水彩画を中心に木版画を加えて展示、茅ケ崎駅南口すぐのギャラリーとどやでは、木版画を中心に展示しています。
■人との出会いが創作活動の原動力。昨年から旅する個展も開催
元々、1年の半分は人と会ったり、気になる場所に出向いたりしながら、その年に感じたことを残りの半分の期間で創作するスタイルだったという古知屋さん。
2年前、息子さんが独立されたことをきっかけに、昨年・今年と旅をしながら旅先で個展や紙芝居を行う活動を始めました。
今年は北海道旭川に赴き、夕張郡由仁町のギャラリー「TetoTeto」を皮切りに、2ヵ月間で18ヵ所を周ったそうです。
「個展を行ったところでまた次の会場のご紹介をいただいたりしながら、追加公演という形で気がついたら18ヵ所に。現地で知り合った方のお家に泊めていただいたり、お食事をご一緒したりと、良き出会いに支えられながら意義のある2ヵ月間を過ごす事ができました」(古知屋さん)。
旭川のコミュニティースペースにもなっている、子どもの本の専門店「こども冨貴堂」、「食べる人も農業従事者も健康でいられる農業」を実践している人、学校の統廃合をきっかけに保護者たちがつくったオーダーメイドの小学校、羊を放牧しながらシェアハウスを営んでいる人、援農しながら旅をして住む場所を模索する人、などたくさんの「楽しむ人たち」との出会いから、「人は居るだけで助け合える。ありのままの自分で良い」というメッセージを受け取ったそうです。
「今年は戦争と平和についても深く考える機会が多く、絵を描くことが当たり前にできる世界ばかりではないということを改めて痛感しています。自分も含めてだれもが絵を描ける(夢を追える、好きなことができる)世界にしていくために、私も絵を通して何かできることはないかと日々思いを巡らせています」(古知屋さん)
■参加型の紙芝居も見どころのひとつ
会期中、ギャラリー街路樹で開催される古知屋さん自身の朗読による紙芝居も見どころのひとつ。
8本の紙芝居の中から、子どもが多い場合、大人が多い場合など観覧者に合わせてその時に上演作品を選ぶのだとか。「どっちにしたい?」など観覧者との楽しいやり取りも含めた上演も魅力です。
会期は11月10日(日)まで。
【ギャラリー街路樹】
□会期:2024年11月2日(土)~11月10日(日)
□時間:11:00~18:00
□所在地:茅ヶ崎市中海岸2-5-5マンション茅ヶ崎110
□アクセス:
・JR茅ケ崎駅南口から徒歩15分
・コミュニティバスえぼし号「中海岸2丁目」バス停近く
□在廊日:会期中毎日在廊
□展示内容:水彩画・木版画
□関連イベント
◎紙芝居とお話
11月4日(月・祝)14:00~/16:00~
11月10日(日)16:00~
◎打ち上げ
11月10日(日)19:00~(予約制)
□問合:0467-58-1231ギャラリー街路樹
【ギャラリーとどや】
□会期:2024年11月2日(土)~11月10日(日)
□時間:10:00~17:00
□所在地:茅ヶ崎市共恵1-1-11
□アクセス:JR茅ケ崎駅南口徒歩1分
□展示内容:木版画を中心に展示
□問合:080-7243-1108ギャラリーとどや